
金ギョンテに「新星」という表現はぎこちない。すでに誰もがうらやむ華麗な成績を残しているからだ。しかし、彼は新年を迎えて出直すという覚悟で毎日熱い涙を流している。韓国ゴルフの次世代エース、金ギョンテ(21、延世大学、写真)。
▲プロ大会で史上初の1シーズン2勝を記録〓金ギョンテは07年の新年をフィリピンで迎えた。昨年末に出国して2月末まで2ヵ月以上の日程で、海外でのトレーニングに臨んでいる。毎年行う冬季練習だが、今年はいつにも増して意欲に満ちている。アマチュアの名札を外して、今季、プロにデビューするからだ。
「今は本当に重要な時です。さらに一段階レベルアップできる土台を作らなければなりません。アマチュアの時は成績が良くなくてもあまり負担がなかったのですが、これからは職業としての選手じゃないですか」
金ギョンテは06年、最高の一年を過ごした。韓国プロゴルフツアーのポカリエナゼンオープンと三星(サムスン)ベネストオープンで相次いで首位に立った。アマチュアが国内男子プロ大会で一シーズン2勝を上げたのは彼が初めて。日本アマチュア選手権は2年連続制覇した。
ハイライトはドーハアジア大会2冠。個人戦で韓国男子ゴルフ史上初めて金メダルを取った彼は、20年ぶりの団体戦優勝も牽引した。
アマ最強からプロの新人になった金ギョンテは、堂々と自信を示した。「アマチュアとしてプロ大会に20回以上出場しました。息の詰まるような優勝争いを通じて生き残った経験もありますので、どのような状況でも戸惑うことなくうまくできるような気がします」。
大韓ゴルフ協会のカン・ヒョンモ委員長は、「金ギョンテは強い勝負欲と精神力が長所で、真面目な姿勢まで備えているので、大きく成功するだろう」と話した。
▲8社の企業からスポンサーのオファー…年俸は10億ウォン以上〓企業8社からスポンサー契約の「ラブコール」を受けている金ギョンテの身代金は10億ウォンを上回っている。
金ギョンテは、セミプロの父親・金ギチャンさんの勧めで江原束草市(カンウォン・ソクチョシ)の校洞(キョドン)小学校3年生の時に初めてゴルフクラブを握った。2年後のスコアは92。貴公子風の顔に洗練したマナーで、フィールド内外で熱い人気を博している金ギョンテは、今年プロの舞台に活気を吹き入れる確実な「興行カード」だ。
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