実力がいくら秀でていても、運がなければ発揮できない。スポーツではなおさらだ。
01年、京幾道金浦(キョンギド・キムポ)トンジン総合高校を卒業し、プロサッカー水原三星(スウォン・サムスン)のユニホームを着た金斗鍱(キム・ドゥヒョン、24、城南一和、写真)もそうだった。青雲の志を抱いてプロ・デビューしたが、たいした頭角をあらわすこともできなかった。知能的なプレーで試合をリードするミッドフィルダーとして関心を集めたが、プロの壁は高かった。豪華軍団水原には競争しなければならない相手があまりにも多かった。ある程度適応したのもつかの間、02韓日W杯が生んだスター「真空清掃器」金南一(キム・ナムイル)が翌年初め、全南(チョンナム)ドラゴンズから移籍して来たため、スポットライトを受ける機会がまたなくなってしまった。監督の指導スタイルも彼と合わなかった。
●スター軍団水原から出て城南行きを決めたのが的中
それで決断を下した。05年シーズン中盤、水原を出て城南に移籍したのだ。すると翼をつけたようにプレーが良くなった。05年は水原で9試合に出場し、城南に移籍して21試合に出場した。ミッドフィールドからの細密なプレーを追求する金ハムボム監督のスタイルともぴったり一致した。その時から、グラウンドは彼の世界になった。
金斗鍱は20日、ソウル松坡区芳夷洞(ソンパグ・パンイドン)オリンピック公園ペーパーテイナーミュージアムで開かれた三星ハウゼン06Kリーグ大賞授賞式で、最優秀選手(MVP)に選ばれた。記者団投票で有効票71票の中66票の圧倒的支持を受けた。第2位は、3票を得た李グァンウ(水原)。チームを移籍して1年半で、城南をトップに登極させた功労が認められたのだ。MVPの賞金は1000万ウォン。
金斗鍱は06ドイツW杯メンバーとして代表チームの試合を消化したため時間がなかったが、今シーズン33試合に出場し、8得点・4アシストを記録した。彼のプレーは華やかではない。彼はオーケストラのコンダクターみたいだ。全南と水原を経て城南で走っているブラジル選手のイタマルは彼のことを、「他の選手たちがどう動いているかを全部知り尽くしている。私がゴールポストを攻略する時、タイミングに合わせてくれるパスは最高」と話す。金ハクボム監督は、「斗鍱は試合を読む感覚がすぐれていて、適時にするパスが最高」と評価する。
●「信じてくれた監督に感謝…欧州進出が夢」
金斗鍱は、「金ハクボム監督の配慮がなかったら、今日、こんなに成長できなかった」と語った。監督が自分の価値を認め信じてくれたため、最善を尽くして走ったということだ。それとともに、「監督は選手一人一人の特性を把握し、適材適所に布陣させる。私は、監督が決めてくれた位置でベストを尽くすだけ」とも話した。
金斗鍱は今シーズン、Kリーグでは輝いたが、国家代表としてはあまり頭角をあらわせなかった。「実力がなかった」と言うが、ディック・アドフォカート前代表チーム監督が守備に重点を置いたため、W杯の時、ただの1分も走ることができなかった。ワイルドカードで出場したドーハ・アジア大会でも最善をつくしたが第4位。
彼の夢は欧州で走ることだ。07年Kリーグ優勝と、アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた後、海外進出を模索する計画だ。金斗鍱は、「収入は重要ではない。私のサッカー人生の未来のため、朴智星(パク・ジソン、マンチェスター・ユナイテッド)先輩や李栄杓(イ・ヨンピョ、トットナム・ホットスパー)先輩のように、欧州で国家の名誉をかけて走りたい」と話した。
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