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世界トップの造船業、次の課題はクルーズ船

世界トップの造船業、次の課題はクルーズ船

Posted May. 22, 2006 03:01,   

「晴れた日に傘を準備せよ」

世界1位の韓国造船業界が、未来に備えて素早く動いている。現在、国内造船業界は受注量、受注残量で世界の造船所ランキングの1〜7位を席巻し、独走している。しかし、韓国にリードされて国別順位で2位に下がった日本はもちろん、世界3位に浮上し、急ピッチで韓日両国を追いかけてくる中国の脅威も増大している。

これを受け、韓国の造船業界は液化天然ガス(LNG)船設計技術の国産化をはじめ、高付加価値船のクルーズ船など、付加価値を高めるための努力に拍車をかけている。

▲造船3社、LNG船設計技術を共同研究〓造船業は代表的な輸出産業だ。昨年、業種別の輸出額を基準に、△半導体、△自動車、△無線通信器機、△一般機械の後を次いで5位を占めた。特に、造船業の昨年貿易収支の黒字規模は161億ドル(約15兆2950億ウォン)で、韓国全体の貿易収支の黒字規模(232億ドル)の69%に該当する。半導体(49億ドル)の3倍を越える。

最近、船舶の発注量が増えると、国内造船各社はLNG船、原油の試錐船のような高付加価値船を中心に選別受注する傾向を見せている。しかし、まだまだ行き先は遠い。船舶製造技術はほとんど国産化しているものの、LNGの設計図はフランスのGTT社から持ち込んでいる。船1隻あたり支払うロイヤリティーは普通90億ウォン。1年に30隻前後を建造しているから、年間約2700億ウォンがロイヤリティーとして支払われているわけだ。

このため、現代(ヒョンデ)重工業、三星(サムスン)重工業、大宇(テウ)造船海洋の3大造船会社と韓国ガス公社は09年をめどに、LNG船設計技術を国産化するという目標を立てて、04年から研究を進めている。投入された研究費は計186億ウォン。研究チームは今年中に技術開発を終えて、来年から実際の適用が可能かどうかを検証する予定だ。同研究が成功すれば、韓国はフランスに続いて2番目に同技術を保有する国になる。現在、米国とノルウェーも同研究に乗り出した模様だ。

ガス公社研究開発院のヤン・ヨンミョン責任研究員は、「設計技術の中核は氷点下122度の超低温のLNGを安全に運搬できる容器を作ることだ。超低温でも裂けずに耐えられる特殊なシワを作るのがカギだ」と述べた。

信栄(シンヨン)証券のチョ・ヨンジュン・リサーチセンター長は、「造船業は長期的に韓国をリードしていく主要産業の一つだ」とし、「研究開発に対する投資を強化して、技術格差をさらに広げる必要がある」と述べた。

▲クルーズ船市場を開拓せよ〓高付加価値船のクルーズ船市場は、韓国の造船業界が進入できなかった不毛の地だ。「海上のホテル」と呼ばれるクルーズ船は、1隻の価格が5000億〜1兆ウォンで大型LNG船の3倍もするほど高い。市場規模も年間10兆ウォンに達する上、年平均5%ずつ成長している。

船を作る技術に劣らず、内部のインテリアを豪華に仕立てられる能力が求められ、クルーズ船市場は欧州の造船所が独占している。日本の三菱造船所もかつてクルーズ船に挑戦したが、数千億ウォンの損害を被って諦めた経緯がある。

韓国の造船業界では三星重工業が一番積極的だ。三星重工業の旅客船開発チームは、1996年からクルーズ船の研究を進めてきており、クルーズ船の前段階である大型旅客船を引き続き受注して製作している。

三星重工業のチュ・ヨンリョル常務は、「商船分野で中国の追撃が加速化している現実を勘案すると、クルーズ船市場は韓国の造船会社が必ず開拓しなければならない代表的なブルーオーション(競争のない市場)だ」とし、「08年までにクルーズ船を受注して、10年ごろから本格的に建造を始める計画だ」と述べた。



aryssong@donga.com