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ソウル大の基金募金、学生たちが乗り出した

ソウル大の基金募金、学生たちが乗り出した

Posted April. 19, 2006 02:59,   

「やった。成功!」

18日午後2時50分頃、ソウル大学自然学部教授会議室。2時間近く電話をしていた自然学部数理科学科修士課程の金ミエさん(25・女)は歓声をあげた。自然学部1年生のある父兄から100万ウォン以上を寄付するという約束を取り付けたのだ。

同日、金さんをはじめソウル大学自然学部の学生5、6人は、電話で同大卒業者と在学生の父母に寄付金誘致戦を繰り広げた。

▲寄付金募金に総力戦〓ソウル大学自然学部は、在学生たちが進んで大学発展基金募金運動を繰り広げている。在学生たちが寄付金募金に乗り出すしたのは異例のことだ。今までは、教授が個人的な人間関係を利用して寄付してもらうか、企業の単発寄付が大半だった。

学生たちは14日、あるコンサルティング会社からテレマーケティング手法を教えてもらった。定型化された電話文案を作り、標準語を使い、否定的な言葉を使うのは、テレマーケティングの基本だ。

同日、電話募金に参加したチェ・ソンヨンさん(23・化学部)は、「基礎的な教育は受けたが、全然知らない人に電話をするのは易しくなかった」と話した。

自然学部はこれに先立って今月3日、同大卒業者と在学生の父母5000人に、呉世正(オ・セジョン)学長の名義で寄付を訴える書簡と案内文を送った。

呉学長は同書簡で、「教育と研究の水準を高めるには、政府の支援や学生の授業料だけでは充当できない莫大な費用がかかる。世界一流の大学に跳躍するためには、皆様の支援が切実に求められる」と訴えた。

ある卒業生は、「退職年金の一部でも、1ヵ月に数万ウォンずつ送るようにする」と連絡してくれたが、自然学部では、退職年金まで寄付金でもらうことはできないと同提案を丁重に断った。

▲「お金が必要だ」〓昨年、海外碩学たちの分野別専門評価で、研究と教育水準が世界30位圏という評価を受けたソウル大学自然学部は、研究環境を改善するため、発展基金の必要性を切実に感じている。

自然学部企画室長を兼ねている金聖根(キム・ソングン)教授は、「米国の有名大学の寄付金順位と大学のランキングはほぼ一致する。ソウル大寄付金は、米10位圏大学の50分の1水準」と語った。

ソウル大学自然学部は、今回の発展基金募金運動を契機に、2年以内に100億ウォン以上を集めるという計画を立てている。

▲寄付金募金百態〓針仕事で数十年間貯めたお金を大学に寄付したお婆さん、子女たちに土地を譲る代りに大学に寄贈した老紳士の話は感動を与える。

しかし、大学は今や、個人の間欠的寄付にだけ依存することはできなくなった。大学は、「ARS基金募金」、「同門一口座運動」、保険加入者の保険金を加入者が指定した大学に与える「寄付保険」も登場した。

嶺南(ヨンナム)大は3億ウォン以上の高額寄付者に美容整形、葬儀支援および墓地提供、医療費支援、疾病事故に備えた保険商品などを提供している。

国民(グクミン)大学は今年2月、外資系コンサルティング業者から診断を受け、基金誘致のため同門住所の電算化など基礎作業をしている。



mint4a@donga.com