中国南部の視察を終えた北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、17日未明に北京に到着し、胡錦涛国家主席との会見後、帰国の途に着くという。
北京のある消息筋は16日、「金総書記が乗った専用列車が、15日夜10時30分頃に広東省深センを出発して、上海に立ち寄るといううわさがあったが、現地では特別な動きはなかった」とし、「北京に直行したようだ」と話した。
深センから北京までは、列車の路線によって26〜32時間かかり、金総書記は17日未明に北京に到着するもようだ。
中国の鉄道関係者によると、△深セン—長沙—武漢—鄭州—石家荘—北京の内陸路線は26時間、△深セン—南昌—合肥—南京—済南—天津—北京の中間路線は28時間、△深セン—福州—上海—南京—済南—天津—北京の海岸路線は32時間かかる。
北京の消息筋は、「金総書記が北京に到着すれば、17日午前に胡主席と会談し、すぐに帰国するだろう」と伝えた。
韓国政府のある関係者は、「中国政府が一切の情報提供をしないため明言できないが、まだ朝中首脳会談は行われておらず、金総書記は、深センから海岸線に沿って移動しているようだ」と述べた。
星島日報など香港のマスコミも16日、金総書記が広東省の訪問を終えて北京に向かっており、胡主席ら中国の首脳たちと会談するだろうと報じた。
しかし一部では、金総書記は胡主席とすでに会談を終え、北京に立ち寄らずまっすぐに帰国するだろうという話も、依然として流れている。
他の消息筋は、「金総書記の専用列車とともに動いていた高麗(コリョ)航空機が、上海はもとより北京首都空港でも目撃されなかった」とし、「高麗航空機が、北京近郊の軍用飛行場に降りる可能性もあるが、平壌(ピョンヤン)にまっすぐ帰ったという情報もある」と話した。
いっぽう、日本経済新聞は16日、金総書記の中国訪問が長びくのは、北朝鮮の体制安定への自信を示している証拠だという見解が出ていると伝えた。
yshwang@donga.com






