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先端産業都市の神話を成し遂げる

Posted December. 22, 2005 03:03,   

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防雪と極寒が襲った20日夕方、焼き肉屋や居酒屋、カフェ、カラオケなどがある忠清南道(チュンチョンナムド、忠南)の天安市斗亭洞(チョンアンシ・トゥジョンドン)は、室内を埋め尽くしたお客のおかげで不夜城の賑わいだった。

今はソウルの繁華街に劣らず様変わりしたが、3年前までには、ここは広々とした野原だけで何もなかった。天安市地域経済課の李昇雨(イ・スンウ)さんは、「近くの忠南牙山市湯井(アサンシ・タンジョン)LCD団地造成のお陰で、斗亭洞が目まぐるしく変わっており、私もしばしば道に迷うことがある」と話した。

4月、本格稼働に入った湯井LCD団地の今年の総売上高が30兆ウォンを超えると展望され、忠南の西北地方が中部圏経済の核心基地として急浮上している。これは、Lグループの今年度の全体予想売上高と同じ数値だ。

▲蘇る地域景気〓斗亭洞のあるレストランのオーナーは、「湯井産業1団地内の塾に居住する若い職員たちが主にここを利用している」と言った。

湯井近くの天安市内のベクソクロ周辺には、大手建設会社のアパートのモデルハウスとともに、ブロックごとに1〜3個ずつ高層ビルを建てており、「12月オープン」をいう看板がかけられたレストランもたびたび目につくほど、開発の風が吹いていた。

ここで18年間、タクシーの営業をしているというチャン・ジョンフンさん(47)は、「最近、天安のタクシーで一日に2回以上湯井産業1団地に入らない車はないくらいだ」と言った。

▲「無」から「有」を創造するまで〓湯井神話は一日に成し遂げられたのではない。

忠清南道は02年、「楽しく企業する忠南作り」元年を宣布した後、5大重点推進課題を選定し、大々的に企業誘致戦を繰り広げた。道は、ワンストップ苦情処理制、産業団地に対する国費支援拡大、移転企業に対する各種恩恵支援、工場設立および登録期間の短縮など企業に実質的にプラスになるため力量を集中し、最も大きな恩恵を受けたのが、湯井LCD団地の三星(サムスン)系列社と関連中小企業だった。

湯井成功を導いている三星系列の会社も、地域に対する「報恩」に乗り出した。現在、三星電子湯井事業場の構内食堂は、同地域で生産される「牙山マルグン米」でだけご飯を炊く。朝夕は3000名あまり、お昼には6000名あまりが構内食堂で食事をする。

朴漢圭(パク・ハンギュ)忠南道経済通商局長は、「湯井一帯を、『地域住民ー企業ー自治団体の協力成功モデル』にするため、最高の施設と人力をそなえた公共および民間教育機関誘致に乗り出すなど、支援を惜しまない方針だ」と述べた。