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「大企業の星」特典も多いがそれなりのプレッシャーも

「大企業の星」特典も多いがそれなりのプレッシャーも

Posted December. 10, 2005 07:51,   

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三星(サムスン)、LGなど主な大企業は、役員に昇進する可能性のある古参と抜擢対象の部長を対象に、すでに人事担当役員が面接を終えている。役員への昇進が難しいだけに、「星」を勝ち取る人にはメリットも多い。三星グループのある役員は、「役員になったら、給与からオフィスの環境まで、いろんなことが変わった」と言う。もちろん、その分責任も重くなる。

▲約2倍に増える給与〓グループごとに少しずつ差はあるが、一旦役員に昇進すれば、給与は通常の部長の1.5〜2倍に急増する。三星、LG、SK、現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車など、主要大企業を基準とし、部長の年俸が7000万〜8000万ウォンだとすると、初任役員の年俸は約1億3000万〜1億5000万ウォンになる。もちろん、実績のよくない一部系列会社はこれを下回る場合もあり、中堅グループは役員の年俸が1億ウォンを切る会社も少なくない。

部長までは職階によって年俸が決まるが、役員になると、退職金をもらって役員報酬規定に従って別途で給与が規定される。各種成果給やストック・オプション(株式買入選択権)のようなメリットはもちろん別途だ。

ストック・オプションをもらえる権利も役員から持つようになる会社がほとんどだ。ただし、実績のよい役員に限ってである。これまで多くのストック・オプションが与えられた三星の場合、1月からストック・オプションの代わりに3年ごとに1回ずつ支給する中長期成果給に変わった。主要大企業の役員らは「少なくてもお金に不自由はない」と話す。

▲福利厚生の特典も破格的〓給与の他、福利厚生の特典もまた、部長とは比べ物にならない。まず、個室オフィスなど、役員だけの執務空間が与えられる。LG電子は6.4坪の個人オフィスを提供し、三星は仕切りをして、独立的な空間を確保する。

主要大企業を基準にしてみると、スケジュールを管理し、電話応対をする女性秘書がおり、2000〜2500ccクラスの車両も提供される。常務(常務補を含む)や理事には特に

運転手はいないが、車両維持費が出るので自分の懐を痛めて給油することはない。

祝儀、不祝儀のような慶弔私費も自分の金ではなく、会社が負担する。役員に昇進した瞬間、会社からすぐにゴルフ会員権も支給される。海外出張へ行く時はビジネスクラスに乗って、高級ホテルに宿泊できる。役員がカードを使えば、実費で清算してもらえる。

三星の役員は、1ヵ月に数百万ウォンの別途交際費が与えられ、1年に一度、婦人の健康診断費も支給してもらう。自宅で働けるよう、業務用コンピューターを別途設置して、休日にも在宅勤務できるシステムが整えられている。

▲「臨時職」のストレスも大きい〓役員になると、いちおう「CEOプール」に入る確立が高いため、専務、常務のような職級や役員の序列にはそれほど意味のない、「無限競争」に突入する。このため、役員が受けるストレスもまた大きい。また、ある程度身分が保障される部長以下の社員とは違い、実績が悪ければ、いつでも「首になる」。実際、役員に昇進して喜んでいたものの、1年も過ぎないうちにやめさせられた人もいる。

李万雨(イ・マンウ)SK(株)常務は、「役員はすべてのことを自分の責任の下でやらなければならないので、仕事に対するプレッシャーは部長の時とは比べものにならないほど大きい」と述べた。