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ホーキングからゲイツに インクルートの李光錫代表

ホーキングからゲイツに インクルートの李光錫代表

Posted October. 31, 2005 03:01,   

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●天文宇宙学専攻の「星好き少年」

「星を見に行きたい人、手挙げて」「はい、はい。僕です」

高校1年生の時だった。京畿道加平郡(キョンギド・カピョングン)で行われた、開かれた地球科学教師の会に参加した彼は、生まれてはじめて本物の星をちゃんと見ることができた。ショックだった。

「今ここで見上げる星が、数億光年も離れたところにあるというのは、あまりにも不思議でした」

星に惚れて天文宇宙学科に入ったが、インターネットを知ってからは星をフッてしまった。インターネットへの愛情がより深かったのだ。

大学2年生だった1994年、米国にいる友人から電子メールというものを始めて受け取った。

「飛行機で10時間以上かかるところから、わずか1、2秒で手紙が届いたのです。その驚きとは何とも言えないものでした。その夜は、なかなか眠れませんでした」

その後、第2のビル・ゲイツを夢見てインターネットにのめり込んだ。

●24歳でベンチャーに挑戦

1998年、友人の一人が就職情報サービスをインターネットで提供しようというアイデアを出した。通貨危機の当時は、雇用問題が最大の関心事になっていた。

友人3人が集まり、求人求職サイトを開いた。カネはほとんどかからなかった。オフィスとネットワーク装備を韓国情報通信振興協会から無償で借りた。

同年11月、事業計画書を持って東亜(トンア)日報を訪れ、「業務提携をしよう」と提案した。東亜ドットコム(www.donga.com)を通じ、2年間就職サイトがリンクされ、注目を集めるようになった。

1999年、法人を設立した時、初期資本金5000万ウォンのうち3400万ウォンは、チャットで知り合った、ある在米韓国人事業家に投資してもらった。米国のシリコンバレーでビジネスをしているこの事業家は、「若者がすばらしいアイテムを持っている」とし、快く投資してくれた。もちろん後で、高い利子をつけて返済した。

●青年企業家に成長

インクルートは今年3月、採用情報業界では初めて店頭市場コスダックに登録した。コスダック企業のニューソフト技術を買収してインクルートと合併する方式で企業を公開した。

昨年の実績は売上げ52億ウォン、営業利益4億2900万ウォン。企業会員が60万、個人会員が270万。

業界では、最近1000億ウォンで米国のモンスター・ドットコムに売却されたジョブコリアと先頭を争う。

彼は、青年事業家の集いであるEO(Entrepreneurs Organization)で財政を担当し、主導的な役割を果たしている。ペク・スンテク・ネオサイオン社長、慎饁漢(シン・ヨンハン)エバーケア社長など50人余りの若いCEOが、悩みを打ち明けて彼にアドバイスを求めてくる。

成功したベンチャー第2世代といわれる彼には、最近の張興淳(チャン・フンスン)元ターボテック会長と金亨淳(キム・ヒョンスン)ローカス社長などベンチャー第1世代の没落が他人事ではない。

「怖いです。先輩たちの姿を見て『なるほど、ああすれば成功するんだ』といろいろ学んできたんですが。ベンチャー第1世代は、選択の岐路に立たされ、何も頼るものもなく、何事でも自らの力で解決しなければならなかったんです」

彼は急がないつもりだという。青年企業家のサクセス・ストーリーはこの後もずっと続くのだろうか。



ssoo@donga.com