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小型SUV 、三ツ巴競争激化へ

Posted October. 08, 2005 07:57,   

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原油高のあおりでスポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)の販売が大きく伸び悩んでいるのを尻目に、小型SUVの売れ行きは好調を続けている。消費者たちは維持費が安くすむ5人乗り小型SUVに目を向けている。

中・大型7人乗りSUVのメリットは、ゆったりとした室内空間と非舗装道路で真価を発揮するパワー。しかし、このような長所も原油高騰と高い維持費の前にあっては引けをとる。

これに追い討ちをかける形で、今年からは7人乗り車両に対する税制インセンティブもなくなった。

韓国自動車工業協会によると、今年に入って9月までのSUV販売量は15万9669台で、昨年同期比約20%減となっている。

○しのぎを削る「Sportage」と「Tucson」

しかし、相対的に維持費がかさまない「Sportage」と「Tucson」など5人乗り小型SUVは、着実な人気を博している。

SUV全体のうち、小型SUVが占める割合は、昨年22.8%から今年45.2%へと大幅に上昇している。1〜9月の「Sportage」と「Tucson」の販売量は7万2161台で、昨年同期比52%増となった。

5人乗りSUVである起亜(キア)自動車の「Sportage」と現代(ヒョンデ)自動車の「Tucson」は、同じ車体とエンジンを使っている。ところが、デザインと販促戦略は異なる。

「Sportage」が「ハワイアン・ブルー」「ロマンチック・ローズ」「コーヒー豆」など、感覚的なカラーを売り物にして若者層を攻略したいっぽう、「Tucson」はワントーンの落ち着いたカラーの「スタイルパック」で、モダンな雰囲気を強調した。

今年初めの販売量では、「Sportage」の圧勝。7月までに3万7224台が売れ、2万1568台の「Tucson」を軽く抜いた。

しかし、以後8・9月には「Tucson」がそれぞれ4011台と3355台の売れ行きを見せ、8月3452台、9月2551台の「Sportage」を追い抜いた。

これに対し、起亜自動車側は「8、9月の販売不振はストの影響」と述べた。

○ 小型SUV 、三ツ巴競争激化へ

13日からはこれらの競争に双龍(サンヨン)自動車の「Actyon」が加わる。

最近、双龍自動車は、公式発表の前に「Actyon」が同級車両の中で最高出力のエンジンを使ったとして、一部の性能を公開するという異例の戦略をとった。

「Sportage」と「Tucson」がそれぞれ115馬力であるのに対し、「Actyon」は145馬力だ。パイロット噴射システムを採用し、騒音と振動を大きく改善したと双龍自動車は説明した。

双龍自動車は、俳優の朴へイルと女優のチョン・リョウォンがモデルを演じたCMを通じ、消費者に「Actyon」をアピールしている。

以前に販売した「kyron」のランチングショー前には、写真の公開さえ嫌っていたのとは対照的な売り込み戦略だ。

双龍自動車側は、好奇心を刺激した「kyron」のマーケーティングがこれといった成果を挙げられなかったと判断し、積極的に広報する方向に戦略のかじを切ったと述べた。

自動車業界では「Sportage」と「Tucson」の販売量が、8月7463台から9月5906台へと落ち込んだのは「Actyon」の「待機需要」のためだという分析も出ており、同月中旬以降、小型SUV市場の販売競争はさらに激化する見通しだ。



swon@donga.com