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[オピニオン]延世大学総学の「感謝の手紙」

[オピニオン]延世大学総学の「感謝の手紙」

Posted August. 17, 2005 06:27,   

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「8・15民族大祝典」に参加した統一連帯、韓国大学総学生会連合韓総連(韓総連)などが、延世(ヨンセ)大学のキャンパスを行事場所として無断使用しようとしたが、反対にあったため、慶熙(キョンヒ)大学に場所を移して行事を行なった。彼らは、延世大学内に2万人の民族大祝典の参加者を宿泊させて集会を行なうと一方的に通告した。これに対して延世大学本部、教授協議会、そして総学生会は声を一つにして反対した。最初からきっぱりと反対の立場を表明した総学生会のホームページには、韓総連などに抗議する学生たちの書き込みが続いた。他大学の総学生会も、延世大学を支持した。

◆延世大学総学生会は、これまで支持してきた人々に送る「感謝の手紙」をホームページに掲載した。総学生会は、「自己の意思表現を怠らなかったみんなの勝利だ」と述べた。すると、高麗(コリョ)大学総学生会のホームページには、「とてもすばらしい。学生の意見と利益を優先に考えて、自己の権利を守り抜いた延世大学に拍手を送る」という激励文が相次いで載せられた。今回の事例は、大学社会が政治集会とデモから被害を受けない権利を堂々と要求するほど成熟したことを示している。

◆過去、大学のキャンパスがデモの場所に使われたことは、民主化運動への弾圧によって、他の場所が使えなかったためだ。しかし、集会の自由が完全に保証されている今日に至っても、政治団体、労働団体が、大学キャンパスを我が家のように出入りして集会を開くことは理解できないことだ。許可も受けていない大規模集会が、大学に被害を与えるという事実を彼らが知らないわけがない。自分の要求は大切で、他人の権利は構わないということか。

◆一部で、延世大学を「反統一勢力」と非難することは、彼らの偏狭な論理を表わしている。集会場所を貸さなかったことを「反統一」と言うことは、同行事に参加しない人すべてを反統一勢力と決めつけるようなものだ。今度は、大学の主人である学生の承諾なしにキャンパスを勝手に使おうとした側が、延世大学総学生会に「謝罪の手紙」を送る番ではないか。

洪賛植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com