風よ、もっと強く吹け

まさにこういうのを厄払いというべきか。

「長打の少女」ことミシェル・ウィ（韓国名：ウィ・ソンミ、１５）は、２８日からイギリス・サウスフォート・ロイヤルバークデールゴルフリンクス（パー７２）で始まる今シーズン最後のメジャー大会である全英女子オープンへの出場を控え、とんでもない経験をした。

先週、フランスでのエビアンマスターズで準優勝を果たした後、イギリスに向かう飛行機に自分のキャディバッグが載っていなかったのだ。

幸い、後で荷物を受け取ったミシェル・ウィは、練習ラウンドを回ってコース攻略法を頭に入れるのに忙しかった。リンクスは風の影響を受けやすく、難コースといわれるが、ミシェル・ウィは「故郷のハワイでは時速５８キロの強風でもうまくプレーできた。風が強いほどいい。つぼのバンカーに落としさえしなければ問題はない」と強気だった。

今回、同行した担当コーチのデービッド・リドベター氏は、「風に備えて４分の３スイングと様々なショットが打てるようアイアンショットを集中的に練習した」と話した。

行く先々でマスコミとギャラリーの注目を浴びるミシェル・ウィ。今回も例外ではなかった。今シーズン、メジャー大会での２勝を含めすでに６勝を挙げている最強のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）をはじめ、スター選手たちを抜いてスポットライトを一身に受けている。

今年の全米女子プロ（ＬＰＡＧ）ツアーで３度の準優勝を手にしたミシェル・ウィが、初出場のこの大会でどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみになる。大会の優勝賞金は２７万８０００ドル。

韓国人選手では全米女子オープン・チャンピオンの金ジュヨン（ＫＴＦ）、カナダ女子オープンで優勝した李ミナ（２４）、カン・ジミン（ＣＪ）の３人の新人プレーヤーが注目される。さらに、朴セリ（ＣＪ）、朴ジウン（ナイキゴルフ）が不振から立ち直れるのかどうかも気になる。ＳＢＳゴルフチャンネルが、２８日と２９日午後１０時、３０日午後１１時４０分、３１日午後１１時２５分から生放送で中継する。