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[オピニオン]「大統領叩き」のブラック・ユーモア

[オピニオン]「大統領叩き」のブラック・ユーモア

Posted July. 14, 2005 02:07,   

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大統領就任式の前日、ホワイトハウスに招待されたブッシュ大統領当選者がクリントン大統領の寝室の中にあるトイレに入った。彼はそこで金製の小便器をみつけてびっくりした。彼は妻のローラに「あした、大統領になると、金製の小便器を使える」と言い、大いに喜んだ。ローラはヒラリーと2人で昼食を食べ「主人が金の小便器にとても感銘を受けた」と伝えた。同日夜、ホワイトハウスでの最後の夜を過ごすため、ベッドに横たわったとき、ヒラリーはクリントンのわき腹を突きながら言った。「あなた、あなたのサクソホンにおしっこをしたばか者が誰かわかったわよ」。

◆米国にはブッシュ大統領の知能をこき下ろし、言葉のミスをからかうブラックユーモアが多い。法王がブッシュ大統領と会って、頭をかかえながら、「思ったよりもっと馬鹿だなあ」とつぶやくパロディー写真も人気を集めた。きのう、韓国を訪問したライス米国務長官は国際情勢をよく知らない大統領に対し、言うべきことははっきりと言う家庭教師だと呼ばれる。「違いますよ。大統領様。ローマはルーマニアの首都じゃないんですよ」。

◆ヒラリー上院議員がブッシュ大統領を「そばかすのうっかり者」と漫画の主人公に喩えると、共和党側では「もう選挙運動をするのか」と不満を示した。東亜(トンア)日報の四こま漫画の「ナデロ先生」(7月9日付)が、「経済(キョンジェ)をあきらめた(ポギハン)大統領(デトンリョン)」の略語として作った「キョンポデ(釜山の観光名所の鏡浦台と発音が同じ)」という造語はさっそく流行語になった。孫鶴圭(ソン・ハクギュ)京畿道(キョンギド)知事が、この漫画を引用して発言すると、与党ヨルリン・ウリ党では「京畿道民(キョンギドミン)もあきらめた(ポギハン)大統領選挙病者(デトンリョンソンゴビョンジャ)」と言い返した。庶民には痛快なカタルシスをもたらすブラック・ユーモアも政治家が使うと、鋭い刃になるようだ。

◆大統領府やウリ党にとっては、「キョンポデ」という流行語は気分のよいものではなかろうが、その言葉に経済を改善してほしいという国民の願いが盛り込まれていると思って、我慢してほしい。「キョンポデ」の方が「そばかすのうっかり者」よりは格調があるのではないか。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が頑張って「キョンボデ」ではなく「キョンサルデ(サルは生かすの意)」になればいいのに……。「経済を生かした(救った)大統領」になってほしいものだ。

黄鎬沢(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com