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心温まる検事…奇数な窃盗青年を再婚した生母の懐に

心温まる検事…奇数な窃盗青年を再婚した生母の懐に

Posted July. 09, 2005 03:00,   

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「処罰より正しい社会人に復帰できるよう助けたかったです」

ソウル西部地検刑事3部のファン・インギュ検事が、窃盗容疑で捕まった青年の生母を探し出し、十数年ぶりの対面をさせてあげたことが、分った。

同検事は先月21日、ソウル龍山(ヨンサン)の刺身屋から5万4000ウォンを盗んだ疑いで逮捕されたホ某氏(20)を調べているうち、痛ましさを感じた。

家族関係を聞いたファン検事は、数奇な事情を知ることになった。ホ氏の生母は幼い時に家を出て、親父は中学2年生の時、病気で世を去った。その後、妹と一緒に工場労働者、飲食店のウエーターなど手当たり次第に仕事をしながら貧しく生きてきたが、悪いことはしなかった。

だが、事故による足首の靭帯破裂で、それまでに貯めた貯金を治療費として使い果たしてしまうと、お金に誘惑を感じてしまったのだ。

ファン検事は、「単純な窃盗事件なのに、住居不定という理由で、前科のない青年に苛酷な処罰を下したようで胸が痛かった」と話した。

そのため、ファン検事はホ氏の生母を探すことにした。十数年前に家出した人を探すのは簡単ではなかったが、可能な全ての方法を動員して辛うじて生母の所在を突き止めた。

しかし、ホ氏の生母は既に再婚をし、新しい家庭があった。ホ氏もファン検事も、生母に連絡するのをためらった。しかし、ホ氏の妹が、母親に会うのが一生の願いだと切に望み、生母を説得して再会を仲立ちした。

これだけでない。ファン検事はホ氏に対して、起訴猶予処分を下した。被害を被った刺身屋の主人も、事情を聞いては快く赦した。ホ氏は現在、京畿道漣川郡(キョンギド・ヨンチョングン)に住む生母のところで、人生の休日を楽しんでいる。



mint4a@donga.com