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夏休み、就職への「最後の非常口」

Posted July. 07, 2005 02:30,   

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各大学はいま夏休みだ。だが、旅行を楽しんだり小説を読んでゆったりと過ごせる暇はない。就職難のためだ。4年生にとって夏休みは、就職のための最後の「非常口」。夏休みを迎えて多様な経験をするためアルバイトに全力を尽くす「アルバイト族」と就職のために資格証明と英語の勉強に時間を投資する「スペック族」の24時間を覗いてみた。

▲経験が最高〓釜山(プサン)にあるD大4年に在学中の金ムゴンさん(25)は、休みになれば必ず現場へ向かい、仕事を習ってくる。金さんは4日、午前5時50分に起きた。1杯のトマトジュースで一日を始める。最初のアルバイトは無料新聞を配ること。

釜山地下鉄2号線の慶星(キョンソン)大・地下鉄駅で午前6時から8時半ぐらいまで、露店に無料新聞を並べておく。1時間当り5000ウォン(約500円)をもらう。朝のアルバイトを終えた後、2号線の田浦洞(チョンポドン)駅にある大型量販店「カルフ−ル」へ行き、本格的な一日の勤務が始まる。午前9時からは、開店前の商品チェック。

営業時間には、売り場のあちこちにセールスを知らせる旗や垂れ幕を設けたり、ステッカーで売り場の床を飾ったりしながら、あちこちを歩きまわる。午後6時に帰宅し、コンピューターのスイッチを入れる。自分が購入した中古商品を、インターネットの競売サイトで販売するためだ。

インターネットの競売に出す品物は、映画のDVD、洋服、本など多様だ。有名ブランドの衣類を廉価で売る所から購入し、競売にかけ、金を稼いだりもする。金さんは1日平均3時間ほどをインターネットの競売サイトに広告を載せ、品物の取引に使っている。

「アルバイトのない日は、働いて稼いだ金で、競買にかける品物を買い集めています。そのとき、品物を見分ける知恵を身に付けることができるんです。私は、こうした経験がマーケッティングと電子商取引の実務を熟知するうえで重要な方法だと考えています」。金さんが無料新聞の配布、量販店売り場でのアルバイト、インターネットの競売で儲けるお金は一月約150万ウォン(約15万円)。

▲勉強こそ生きる道〓5日午前8時、携帯電話からアラームの音が鳴った。ソウルK大4年生の朴キョンヒョンさん(仮名、26)は、いきなり寝床から起き上がった。朝食は地下鉄2号線のなかで、のり巻きで済ませた。最初の行き先は、ソウル松坡区蚕室(ソンパグ・チャムシル)にある学院(塾)。電気技師資格証明の準備をするクラスに通っている。午前9時に着いたら、講義室はすでに他の学生らで賑わっていた。8月の試験に備えて厳しい日程で行われている。

3時間の授業があっという間に終わった。午後1時ごろ、講義を終えて簡単な昼食を取った。それから、K大・人文館の5階にある講義室へ向かった。他の学生3人と一緒に、TOEICを勉強するためだ。勉強会は、聞き取りと文法分野の問題を解き、互いに説明するという方式。

午後3時から5時間にわたって勉強したが、休息時間はわずか20分だった。朴さんは「最近、TOEICの類型が変わるとのうわさがあって心配だ」と言って、「休みの間に徹底的に準備し、800点以上の点数を獲得してこそ、公企業などへの就職時に、書類審査がパスできるようだ」と話した。勉強会が午後8時に終わった後、夕食を取ってから、再び学校図書館の机の前に座った。資格証明の試験に備えた問題を解くのに没頭した。

地下鉄に乗って、夜12時ごろ帰宅した。だが、すぐに寝ることはできない。TOEICの勉強会で解いてみた問題を復習し、明日の勉強会で説明する文法の部分を確認しなければならない。最後の日課は、インターネット上で就業情報を確認すること。就職関連のコミュニティーで、昨年の公企業採用試験に合格した人のスペック(SPEC)を点検した。

スペックとは「SPECIFICATION」から取ってきた言葉で、「就職時に提出する自分の客観的な条件」のこと。「先学期までは単位の管理で精一杯でした。夏休みを利用してTOEICの点数をあげ、再び電気工事の資格証明と漢字の2級資格証明を取る考えです。私が希望する公企業に入るために、最上のスペックを作りあげなければなりませんから」。



mint4a@donga.com