中国内の脱北ブローカー組職によって抑留されていた国軍捕虜チャン・パンソン(74)氏の娘ヨンオク(29)氏と孫のカン・チャンヒョク(2)君が2日、中国北京駐在の韓国大使館への進入に成功した。
これで、国軍捕虜一家族の初の同伴脱北と記録されたチャン氏家族6人が、みな無事に入国することができるようになった。
「拉北者家族の会」の崔成竜(チェ・ソンニョン、53)代表は3日、「ヨンオク氏親子を保護していた脱北ブローカー組職が、先月30日の交渉で私たちの仲裁案を受け入れ、ヨンオク氏親子を北京駐在韓国大使館に引き渡した」ことを明らかにした。
ヨンオク氏親子は当初、先月17日に北京駐在の韓国大使館に行く予定だったが、脱北ブローカー組職が他の脱北者チョー某(37、女)氏を一緒に入国させることを政府に要求して断られたため、ヨンオク氏親子を中国吉林省の図們市に抑留した。
これに先立つ2月27日に北朝鮮を脱出したチャン氏と次男ヨンチョル(33)氏は先月1日に入国し、同月24日に韓国で生存しているチャン氏の兄弟5人に会った。また、3月4日と22日に脱北したチャン氏の夫人金オンニョン(68)氏と長男ヨンボク(35)氏は、先月末ともに入国し、現在は関係機関の合同尋問を受けている。
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