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米で死亡した「義人」ウ・ホンシクさん おばが語る「誇らしい」甥

米で死亡した「義人」ウ・ホンシクさん おばが語る「誇らしい」甥

Posted June. 14, 2005 03:17,   

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「『こつこつと働き、金を貯めて母の苦労を減らしてあげたい』と言っていたのに…」

米国人女性の財布を盗んで逃げようとするスリを捕まえようとしたが、重傷を負って亡くなった在米韓国人ウ・ホンシクさん(29)の事情をマスコミの報道を通じて知るようになったおばチョン・ドゥナムさん(70)は、13日、涙を隠せなかった。

チョンさんは「米国へ移民した後、経済事情が厳しかったが、ようやく良くなろうとしたのに、こんなことになって、さらに悲しい。義に徹した死だけど、家族にとってはあまりにも悲惨なことだ」と話した。

76年、大邱(テグ)で生まれたウさんは、2年後に父親ウ・ヨンドさんと一緒に米国に移住した。「アメリカン・ドリーム」を実現するため向かったものの、米国での生活は順調でなかった。

ボイラー設置業とドーナッツ店の運営を併行し、一生懸命働いたが、数回にかけ強盗と詐欺にあい、生活も段々厳しくなった。父親は生計を立てるため、一人でアラスカへ向かい、ある学校の給仕として働いたが、8年前に糖尿病で亡くなった。それ以降、ウさんの家族は、母親チョン・スンランさん(53)が、小さな洋服店を運営し儲ける金で、やっと生計を立ててきた。

チョン・ドゥナムさんは「ホンシクが厳しい経済事情にもかかわらず、放送制作者になりたいとの夢を失わず、明るく生きてきた。恵まれない人々を助けることに率先し、就職した後は母親に家を買ってあげるほど親思いだったので、家族が誇らしく思っていた」と話した。

チョンさんは「最近、不自然な韓国語で『母の苦労も減らし、韓国にももっと頻繁に訪れ、おばにもお小遣いを差し上げたい』と話していたことが忘れられない」と言っては涙ぐんだ。



weappon@donga.com