「あまり上手にやるなってば」(ボンフレール韓国監督)。
「韓国には勝てませんよ。W杯4強チームですからね」(カルデロン・サウジアラビア監督)。
26日午前1時45分(韓国時間)。サウジアラビア・ダンマンで行われる06W杯ドイツ大会アジア地域最終予選A組、韓国対サウジアラビア戦。A組最強に挙げられる両チームの試合を控えて、両監督は「偽造戦術」と「弱音吐き作戦」で早くからし烈な接戦を予告している。
ボンフレール監督(59)とカルデロン監督(45)の神経戦が花火を散らしたのは21日、韓国—ブルキナパソの評価戦が行われたアラブ首長国連邦のドバイ・アル・サナルスタジアム。
ボンフレール監督は同日、チームの戦力を徹底的に隠した。主力ストライカーの李東国(イ・ドングク)をはじめ、金南一(キム・ナムイル)、金斗鍱(キム・ドゥヒョン)を休ませ、ベンチメンバーで試合を戦った。しかも「ライトウイングのみで攻撃しろ」、「リードパスはするな」という演出されたプレーを指示していたことが分かった。
同日、戦力を探るために競技場を訪れたカルデロン監督の言葉はさらに意外だった。彼は、「我々が強い韓国を相手にどうやって勝ち点を得ることができると言うのか。我々は組2位で本戦のチケットを狙っている」と弱音を吐いた。約1ヵ月前、故郷のアルゼンチンへ休暇で帰る時、「韓国を下す秘策がある」と大言壮語した彼ではないか。
1979年世界青少年大会で「サッカーの神童」マラドーナとコンピを組んで優勝を成し遂げ、1990年イタリアW杯の準優勝メンバーだったカルデロン監督が、韓国のことを恐れているはずがない。ドイツW杯のホームページ(http://fifaworldcup.com)がサウジアラビアのGKマブルク・ザイドを「注目すべき選手」に選ぶほど、サウジアラビアの戦力は強いことで知られている。
一方、韓国代表チームは22日、激戦地になるサウジアラビアのダンマンに到着した。欧州組の朴智星(パク・ジソン)、李栄杓(イ・ヨンピョ、以上アイントホーヘン)、薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、ウルバーハンプトン)も同日、代表チームに合流して、エントリー22人全員が最終訓練に突入した。
權純一 stt77@donga.com