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子どもを脅かす輸入不良食品

Posted March. 21, 2005 22:27,   

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最近、中国や東南アジア、アフリカなどからも子ども向け嗜好品の輸入が急増し、流通経路がますます複雑になっていることから、衛生への懸念が高まっている。

このような中で、保険当局がこれらの食品に精密な衛生検査を行ったところ、重金属や有害色素、細菌などが大量に見つかり、恐れていたことが現実のものになった。

多くの子どもが食べる嗜好品の製造や流通過程、衛生状況に迫る。

▲誰によって作られ、どのように売れるのか〓21日仁川市桂陽区(インチョンシ・ケヤング)の住宅街。古い家の一角に味付けしたカワハギの干物を機械で押しつぶした「味付け干物」を製造していた。主人と主婦職員の2人が味付け干物の製造に忙しい様子だ。作られた味付け干物はパッケージなどもせず、かごに山積みになっていた。

取材チームから賞味期限を尋ねられた主人は「賞味期限なんか別にない。うちのものより中国産の方が衛生ではひどい」と話した。

輸入品はほとんどが船舶で持ち込まれ、一旦食品医薬安全庁の検査を受ける。しかし、問題は流通過程だ。通関検査後も数段階の中間卸売商の手を経て、子どもの口に入るまで長いことで数ヵ月もかかる。

1次卸売商は、仕入れた食品を地方の野山などに建てた倉庫に積んでおく。そして、ソウルの場合は、清涼里(チョンリャンリ)市場などの大型卸市場に拠点を持つ2次卸売商がやってきて買い取る。

中間卸売商であるD流通の李社長(37)は、「数年前から不況の影響なのか、儲けは少ないけど、着実に売れ続ける子供向けの嗜好品を取り扱う卸売商が急増した」と話した。

次は3次卸売商が商品を引き渡し、トラックに積んで文具店などに売り渡す。ソウル市江南区開浦洞(カンナムク・ケポドン)A初等学校の前にある店の店主H氏は、「卸売商に2日に1回来てもらい、1回で2万〜3万ウォン分を買い上げる。この辺では子どもに人気で、1日〜2日で売れてしまう。しかし、カワハギの干物などは賞味期限の表示がないので心配だ」と話した。

▲衛生状況の分析結果〓韓国消費者連盟仁川支部と仁川市保健環境研究院は最近、仁川地域の15の学校周辺で販売されている約150の嗜好品に対し、衛生の実態を調べた。その結果、半分以上から食中毒を引き起こす恐れのある細菌や重金属などが検出された。

たこ足の干物やげその干物などの場合は、9種類のうち8種類から細菌(微生物)が見つかり、多いものでmL当たり20万CUF(Colony Forming Unit:細菌などの群集個体数の単位)に上っていた。普通の飲み水から検出される細菌が100CUFであることを考えるとかなりの数字だ。

口にくわえて上のところを押すと甘い汁が噴射される中国産の「マジックスプレー」からは、食中毒を引き起こす恐れのある100万CFUが見つかった。牛乳の味がする香港産の「マジックポップピング」のビニール容器からは、基準値(100ppm)の6.4倍もの639.1ppmの鉛が検出された。ガムやキャンデーなどでも基準値以下ではあったものの、鉛やカドミウムといった重金属が検出された。

光州市(クァンジュシ)では最近、学校前で売られていた製造元の不明なキャンデー類から「赤色2号」の色素が検出された。

同市の保健環境研究院の関係者は「鮮やかな色で子どもの目を惑わす『赤色2号』は、米国などの先進国ではアレルギーや喘息の誘発および発ガン物質と分類され、食用への使用が禁じられている」と話した。

仁川カチョン医科大学付属キル病院家庭医学科の李圭来(イ・ギュレ)主任教授(44)は、「成長を続けている子どもが、重金属が含まれた食品を長期間食べ続け体内に蓄積された場合、成長に影響を及ぼし、発育に問題を引き起こ恐れがある。短期的な症状では腸が炎症を起こし、視力の低下につながる」と述べた。



車逷昊 run-juno@donga.com weappon@donga.com