Go to contents

ウォン相場、1ドル=1000ウォンで激しい攻防

ウォン相場、1ドル=1000ウォンで激しい攻防

Posted March. 11, 2005 22:29,   

한국어

ソウル外国為替市場は、10日に続いて11日にも米ドルに対するウォン相場は1ドル=1000ウォンを巡って激しい攻防を繰り広げた。

二日連日で取引時間中に一時900ウォンまでウォン高が進む場面が見られたが、当局の介入で1000ウォンを辛うじて維持した。11日のウォン相場は前日と同じ1000.3ウォンだった。

専門家たちは、ドル・ウォン相場が当分、1ドル=1000ウォン線で一進一退が続くだろう、との見方を示している。

▲取引時間中にまた「1000ウォン」崩壊〓この日のウォン相場は1000.1ウォンで取り引きが始まったが、すぐ999.3ウォンまでウォン高が推移した。

取引時間中にウォン相場が1000ウォンを割り込んだのは先月23日(998.1ウォン)と今月10日(989.0ウォン)に続いて、今年で二度目だ。これを受けて外国為替当局が直ちに市場に介入し、1002.4ウォンまでウォン安を誘導した。

それからは輸出業者たちによるドル売りが強まり、ぎりぎりで1000ウォンを維持した。

▲当局、「実弾」は十分か〓外国為替当局は前日、40億ドル(約4兆ウォン)規模のドル貨を買い入れたが、11日にも1000ウォンが崩壊すると直ちに買いに出て「1000ウォンは守り抜く」という印象を市場に与えた。

問題は当局に「実弾」の余裕がないことだ。今年、政府が発行できる為替市場安定用の国債(外国為替安定用国債、外国為替平衡基金債権、国庫債を含める)の限度は総額21兆9000億ウォン。

1、2月に7兆ウォンを調達して2兆ウォンは償還し、5兆ウォンに手にしているが、10日にその殆どを使い果たした。

韓国銀行が「発券力」を動員してドルを買い入れることは可能だが、それも限界がある。発券力を動員した後、市場に供給された金を回収するためには通貨安定証券(通安証券)の発行が不可欠だが、通安証券はすでに手に余るほど多いのが現状だ。

1月末現在、通安証券発行残高は144兆1690億ウォン。2003年末の105兆4967億ウォンに比べて、1年余りの間に37%が増えた。今は通安証券の利子を支払うために新たな通安証券を発行するという悪循環が続いている。

発券力の動員は、韓国銀行と都市銀行の口座に数字だけの金が行き来するだけであって、新しく紙幣を発行することではない。

▲ウォン相場か金利か、政府のジレンマ〓政府は輸出競争力を維持するためにウォン相場を安定させなければならないが、ややもすれば景気回復に必要な低金利基調を損ねかねないため、苦しい立場に置かれている。

ウォン相場を防御するため、外国為替安定用国債や通安証券を発行すれば、債権供給が増え債権金利が上昇(債権価格の下落)するほかない。そういう理由から、政府は「実弾」が十分でないにもかかわらず、外国為替安定用国債の追加発行に踏み切れない状況にあるものとみられる。

財政経済部(財経部)の高官たちは、公式には話していないが為替相場の安定よりも低金利基調がより重要だということに共感を示している。

為替相場政策を総括する陳棟洙(チン・ドンス)財経部国債業務政策官も10日、「政府が為替相場防御のために外国為替安定用国債を追加発行するだろう、という噂が出回っているが、3月中に外国為替安定用国債を発行する計画はない」とクギを刺したほどだ。

朴炳元(パク・ビョンウォン)財経部次官補は、「為替相場政策の基調と市場介入資金の余力などについては言えないが、金利安定のために国庫債の発行計画を減らすという現在の政策基調には変わりがない」と話した。



鄭景駿 申致泳 news91@donga.com higgledy@donga.com