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衛星・地上波DMB、サービス実施でどう変る?

衛星・地上波DMB、サービス実施でどう変る?

Posted February. 15, 2005 23:18,   

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▲チャンネル選択の幅が広がる〓衛星DMBと地上派DMBサービスが実施されれば、携帯用端末でテレビチャンネルを選択することができる。

これまでのテレビは主に室内で家族が一緒に視聴していたため、番組の選択は家族に大きく影響されてきた。しかし、DMBは、個人が持っている端末を通じてテレビを視聴するため、家族の影響力は減り、個人のチャンネル選択の幅がさらに拡大するものと見られる。

また、DMBは移動しながらもデジタル放送が見られるサービスなので、テレビを視聴する上で場所と時間の制約がほとんどなくなる。

DMBサービスが本格的に実施されれば、個人は端末を持ち歩きながらリアルタイムで放送を視聴したり、番組の放映時間が過ぎても録画された放送が見られる。さらにデジタル放送であるため、端末を通じて映画を注文したり、音楽のタイトルや歌詞を字幕または写真で見ることもできる。こうした理由から「モバイル・パーソナル・テレビ(mobile personal television)」のDMBサービスを新たな媒体と見る専門家も多い。

▲業界への影響は?〓DMBサービスは通信と放送産業にも少なからぬ影響を与えると予想される。

まず携帯電話をはじめ、個人携帯情報端末(PDA)、パソコン、ノート型パソコンなど各種の電子通信、家電機器や車両などはこのサービスを取り入れるために新しいモデルに衣替えしている。特に携帯電話メーカーはDMB時代の幕開けをきっかけにこのサービスが利用できるモデルの量産に乗り出す見通しだ。

PDA、自動車ナビゲーション装備もDMB受信チップを別途搭載し、DMBサービスに必要なコンテンツプロバイダも新しい跳躍期を迎えるという観測も出ている。韓国はDMBサービスの先進国であるため、関連装備やサービスの海外市場への進出もさらに弾みが付きそうだ。

しかし、衛星DMBと地上派DMBの消耗的な競争、衛星DMBに対する地上派放送局の牽制、有料加入者確保問題などがくすぶっているため、同サービスが新しい産業として定着できるかどうか不透明だという分析も出ている。



丁偉用 viyonz@donga.com