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北極探検隊の漢拏山訓練ルポ

Posted February. 11, 2005 22:47,   

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訓練コースは漢拏山(ハルラサン)登はんコースの中でも最もきつい観音寺前〜クリングル〜耽羅渓谷〜ケミドン稜線〜ヨンシンガク〜チャングモク(1813m)コース。観音寺前を出発し、避難所のあるヨンジンガク(1507m)までそりを引いたこの日は大雪となり、頂上周辺には2m以上の雪が積もった。

そりは北極でリード(氷の割れ目)を渡る際、ボートとしても使う必需品。通りがかりの登山客たちは「船が山を登っている」と励ましの拍手を送った。南極と北極探検の経験のあるホン・ソンテク(39)、オ・ヒジュン(35)隊員のそりは、一人でもやっとの狭い登山路をよく通っていく。

切り立った崖に囲まれたケミドン稜線ではそりを持ち上げて運んだため、5人の隊員はノックアウトになった。しかも、身を切るほどの冷たい風で指一つ動けないほどだった。「今零下5度にしかなっていない。零下40度の北極ではどうするんだ。北極で氷の山に遭うことに比べれば、これぐらいは何でもない」。朴隊長の怒鳴り声は止まなかった。

ヨンジンガクに着いたのは夜9時30分。午前11時30分に観音寺前を出発してからちょうど10時間かかった。

6日未明には、チャングモクまで続く数百mの雪壁の攻略に乗り出した。チャングモクは漢拏山で唯一、雪崩が発生するところ。既に多くの山岳人が命を落としている。腰まで積もった雪をかき分け、ラッセル(雪を踏み固めて道をつくること)を交代しながらチャングモクに到着するや、朴隊長はすぐに下山を命令した。午後にもう一回登らなければならないためだという。隊員らの目を絶望感がよぎった。

午後に再びそりを引いてチャングモクの雪壁を登った隊員たちは雪洞を掘ってビバークを準備した。雪洞は雪を掘って洞窟をつくり、風を避ける臨時の場所。隊員たちは雪洞の中で懐中電灯を当てて地図をチェックし、装備を点検するなど忙しい。

「1%の可能性さえあれば挑戦します。03年、北極点に挑んだ時、3年を準備したのに失敗しました。訓練により万全を期さなければなりません」。

漢拏山訓練は正月連休の8日まで続いた。探検隊は15日に出征式を行い、24日、現地に出発する。朴隊長が北極点に足を踏み入れることに成功すれば、世界最初の山岳グランドスラム(ヒマラヤ8000m級14座完登+世界7大陸最高峰完登+地球3極点到達)の主人公になる。その日は遠くない。



田昶 jeon@donga.com