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韓国テニス 現在と未来が出会う

Posted February. 01, 2005 22:57,   

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厳しい寒さが続く中、心だけは温かかった。12年離れている兎年。実の兄弟のような二人だった。韓国テニスの大黒柱・李亨沢(イ・ヒョンテク、30、三星証券)とジュニアの有望株・金善龍(キム・ソンヨン、ヤンミョン高校)。体感気温が氷点下15度まで下がった1日、李亨沢はソウル江南(カンナム)のある中華料理屋で同日の朝、豪州から帰国した金善龍と顔を合わせた。

二人の師匠である三星(サムスン)証券のジュ・ウォンホン監督が先月30日閉幕した豪州オープンジュニア部で、ダブルス優勝とシングルス準優勝を占めた金善龍を祝賀するために用意した席だった。

李亨沢と金善龍は、00年中学1年生だった金善龍が三星証券の宿舎に入った時から、この6年間兄弟のように過ごしている。前日まで摂氏35度前後まで上がる真夏の南半球で過ごして、1日で50度近くも気温の下がった厳しい冬の寒さで鼻が真っ赤になった金善龍は、新しい靴を履いていた。「亨沢兄さんが豪州にいた時、頑張れよと言って買ってくれました」。3兄弟の末っ子の李亨沢は普段から金善龍のことを実の弟のように可愛がる。

李亨沢が浮いた星だとすると、金善龍は浮く星。李亨沢は韓国選手の中で初めて男子プロテニス(ATP)ツアー大会で優勝しており、歴代韓国最高の世界ランキング52位まで上がった。金善龍は、今年明け世界ジュニアランキング1位に上がった。

「初めて善龍に会った時は一緒に訓練もできないぐらい子供だったんですが、いつの間にか大きくなったようです」(李亨沢)。「兄さん怖くて、目もまともに見ることができなかったんですけど、本当にたくさんのことを教えて頂きました。私にとっては亨沢兄さんがいつも目標でした」(金善龍)。

李亨沢は世界ジュニアランキングを持っていないぐらい、学生時代、国際舞台とは縁が遠く、三星に入団してから初めて海外へ進出することができた。そのため、自分より良い体格条件で、三星の支援を受けながら体系的に成長している金善龍のことを羨ましがる事が多い。

李亨沢は昨年11月、全韓国選手権大会で初めて金善龍と公式大会での対決をして、2—0(6—0、6—2)で完勝した。世界のジュニア舞台を席巻したとは言え、金善龍には進むべき道がまだまだ遠い。

「気楽に引退するためには善龍が私を下す日が早く来なければなりませんね」(李亨沢)。「兄さん、追いつくにはまだ時間がかかりそうですけど、もうしばらく待っていてください」(金善龍)。

前で引いて後ろで押す彼らの姿から、韓国テニスの明るい未来が見える。



金鍾錫 kjs0123@donga.com