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中国、脱北した元韓国軍捕虜を北朝鮮に強制送還 波紋

中国、脱北した元韓国軍捕虜を北朝鮮に強制送還 波紋

Posted January. 27, 2005 22:45,   

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朝鮮戦争(1950〜1953)当時、韓国軍兵士で北朝鮮に連行された元韓国軍捕虜のハン・マンテク氏(72)が、政府の対応が遅れたため北朝鮮に送り返されたのではないかという疑いの声が出ている。

中国政府から最近、韓国政府に「昨年12月27日に中国の公安に逮捕された元韓国軍捕虜の人を一般の脱北者と判断して北朝鮮に送り返した」との知らせがあったと、27日外交通商部が発表した。

しかし、ハン氏の韓国行きを手助けしていた脱北者支援団体は、「ハン氏がまだ中国にいる可能性が大きい」と主張しており、さらに議論を増している。

外交部の当局者は同日、非公式のブリーフィングを行い、「中国政府は『韓国政府からのハン氏の送還要請を受けた昨年12月30日の前に、すでにハン氏を北朝鮮に送還していた。これはハン氏を(韓国軍捕虜ではない)不法入国者と判断し、中国の国内法に基づいて処理したもの』と26日、伝えてきた」と述べた。

ハン氏は先月26日、中国延吉のホテルで韓国の家族に会うために宿泊していたところを逮捕され、そこでハン氏の家族は国防部に助けを求めた。これを受けて国防部が同月30日、「中国政府に協力を要請してほしい」と外交部に連絡をしてきたと、同当局者は話した。

さらに同当局者は、「国防部の要請を受けてすぐ30日、中国駐在の韓国大使館を通じて中国の外交部に公文を出し、必要な関係の措置を取った」と付け加えた。しかし、同当局者は「ハン氏の家族が国防部に協力を要請した日付」については触れなかった。

事件発生の直後にハン氏の家族が国防部へ連絡していたにもかかわらず、もし、国防部の対応が遅れていたとすれば、ハン氏の北朝鮮への強制送還に対する責任論が持ち上がる可能性は少なくない。

一方、ハン氏の家族と脱北者支援団体は、「中国政府の主張通りなら、ハン氏の送還が逮捕から1〜2日で電撃的に行われたことになり、これは常識ではありえないことだ。中国の説明は納得できない」との考えを示した。



夫亨權 尹相虎 bookum90@donga.com ysh1005@donga.com