Go to contents

バン・ソンユン選手、将来NBAシューターの可能性大

バン・ソンユン選手、将来NBAシューターの可能性大

Posted January. 17, 2005 23:14,   

한국어

試合前に、チェ監督が韓国から来たと言うと、NBDLの関係者は嬉しそうにIDカードの発給から食事の提供まで惜しみなく配慮してくれた。こうした待遇がバン・ソンユン選手とNBAポートランド・トレイルブレイザーズに進出した河昇鎮(ハ・スンジン)選手の影響かと思うと、胸が一杯になるばかりだった。

延世(ヨンセ)大学の監督時代はチェ監督の教え子であり、年はかなり離れているがフィムン高校の後輩のバン・ソンユンは、2日間40人余りのNBAスカウトらが参加した中で行われるショーケース試合に出場した。同日は、ハンツビルフライトとの対決。数ヵ月の間にバン・ソンユンの実力が目立って向上したというのがチェ監督の話。

乱射に近いほどやたらに放っていた3点シュートを自制しつつ、確率の高い攻撃を駆使する一方、姿勢が低くなってから弱みだった守備が良くなったということ。チェ監督は一緒に試合を見ていたNBDLの関係者やスカウトたちが、バン・ソンユンのことを褒める言葉を聞いて誇りを感じたという。

マイケル・ジョーダン選手とシカゴ・ブルズで一緒にプレーしていたNBA15年経歴のフェイエットビル・ペイトリオッツのマイク・ブラウン監督は、「バン・ソンユンはシューターとして理想的な体格の条件を持っている。うちのチームと試合をする時にはマークマンを別に付けるほどだ」と話した。

あるNBAスカウトは、「NBAには専門のシューターが多くないため、バン・ソンユンは希少価値であるともいえる。ただ、相手のシューターを防がなければならないため、守備力を強化する必要があり、得点チャンスを多く作るためにスピードとスピンムーブのような動作を磨かなければならない」とアドバイスしたと言う。同日、バン・ソンユンは17分間プレーして9得点を記録し、113—110と勝利に貢献した。

チェ監督は試合が終った後、バン・ソンユンを和食レストランに連れて行った。バン・ソンユンは久しぶりの東洋料理を瞬く間に平らげた。「何時間もバスに乗って移動しますので、適時にご飯を食べれないんです。バンバーガーを毎日のように食べています」という弟子の言葉に、チェ監督は目頭を赤くした。小遣いを節約しようと、携帯電話の電源もオフにしておく時が多いという。

チェ監督は、「これまで米国の舞台は越えられない山だとばかり思っていたが、実際に見てみたら、誰もが一度は挑戦してみることもできるのではという気がしてきた。指導者が若い選手たちに夢を与えてあげることも重要だという事実に気づいた」と話した。

▲National Basketball Development League〓NBA進出可能性のある選手たちの実力発展に焦点をおいているリーグ。NBA公式の下部リーグで、01年11月立ち上げられた。今季の4名を含め、現在まで32名がNBDLを経て「夢の舞台」であるNBAにこぎつけた。バン・ソンユンが属しているロアノークをはじめ6チームで運営されており、昨年11月、1チーム当たり48試合ずつ行うレギュラーリーグが幕を上げ、4月10日まで続く。



金鍾錫 kjs0123@donga.com