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与党の「奇襲」上程

Posted December. 06, 2004 22:43,   

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与党のヨルリン・ウリ党は6日、国会法制司法委員会で委員長の議事進行権を変則的に奪い、国家保安法廃止案や刑法改正案の上程を一方的に宣言した。これに対し、野党のハンナラ党が「無効」と反発を強めていることで、会期末があと二日と迫っている通常国会の先行きが不透明さを増してきた。

ウリ党は、7日に予定されている文化観光委員会や行政自治委員会、教育委員会などでも、メディア関連法をはじめ、親日真相究明法や私立学校法などの上程を強行する方針を固めているため、与野党による正面対立が避けられない見通しだ。

ウリ党の法司委所属の崔載千(チェ・ジェチョン)幹事は同日午後4時10分頃、崔鉛煕(チェ・ジェヒ、ハンナラ党)委員長が入室する前に、阻止するハンナラ党議員を押し分けながら委員長席までに進んで、「委員長代行として、国家保安法の廃止案2件と刑法の改正案を上程する」と宣言した。崔幹事は国会法の冊子で委員長席の机を3回叩いた。

崔幹事はその直後記者会見を行い、「この3日間、ヨルリン・ウリ党と民主労働党が国家保安法の廃止案を上程しようとしたが、ハンナラ党の崔委員長はこれを受け入れてくれなかった。国会法の規定に基づいて委員長ではなく、他の政党の幹事として職務代行を務めて合法な手順で法案を上程した」と訴えた。

しかし、ハンナラ党は議事進行権を譲り渡していない状態で、崔幹事が「法司委員長の代行」を自任し、国家保安法の廃止案などの上程を強行したことは、「法的手順をきちんと踏んでいないため、原則として無効だ」と主張している。ハンナラ党の田麗玉(チョン・ヨオク)スポークスマンは、「ヨルリン・ウリ党は、委員長から議事進行権の譲渡を受けておらず、しかも開会宣言や定足数の確認もせずに奇襲的な処理を試みた。奇襲的な処理にも基本があり、これはハプニングに過ぎない」と真っ向から反撃した。

国会常任委員会委員長の議事進行権を一方的に奪い取って、法案の強行処理を試みたのは、初めてのことだ。

一方、金元基(キム・ウォンギ)国会議長は同日の記者会見で、「国家保安法廃止案の上程が合法的に行われたかどうかの口論はやめて、与野党の指導部が国家保安法の改廃について政治的な折り合いをはかり、討論会や公聴会などを開いて国民世論の聞き入れに徹することが必要だ」と述べた。



尹永燦 李明鍵 yyc11@donga.com gun43@donga.com