国会空転が4日目になる2日、与野党は国会の正常化に向けた水面下での調整に苦心した。与党ヨルリン・ウリ党は、野党ハンナラ党の登院と李海瓚(イ・ヘチャン)首相の遺憾表明を並行して推進する方策を検討し始めた。しかし、ハンナラ党は同日、大統領府に抗議訪問団を送って盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に李首相の罷免を促すなど、相変らず強硬な姿勢を崩していない。両党の思惑が表に現れる以上に複雑であるため、国会正常化の妥協点を見出すためにはさらに時間がかかりそうだ。
ウリ党内では国会空転に対する非難世論を負担に思いながらも、ハンナラ党の非理性的な要求にこれ以上振り回されてはいけないという強硬なムードがまだ優勢を見せている。
2日、同党の千正培(チョン・ジョンベ)院内代表主宰で開かれた院内代表団会議が終った後、田炳憲(チョン・ビョンホン)副代表は、「何も決められたことがない。長引きそうだ」と雰囲気を伝えた。
田副代表は、「ハンナラ党が李首相の罷免を要求している状況で、李首相が先に謝罪するか遺憾を表明するのが何の意味があるのかわからない」とし、李首相が先に謝罪することはないことをはっきりさせた。
しかしウリ党は同日、李鍾杰(イ・ジョンゴル)院内首席副代表を通じて、「ハンナラ党が登院した場合、李首相が適切な水準の遺憾を表明するだろう」というメッセージをハンナラ党側に伝えるなど、水面下での接触を続けた。
特に、党指導部は民主労働党、民主党、自民連の野党3党が要求した「両党による国民向けの謝罪の後、国会正常化」の提案が合理的だということで意見を共にした。党ではハンナラ党が「赤色論」攻勢を謝れば、国会混迷に対して適切な水準の国民向け謝罪を行うよう、李首相を説得するという立場だ。
朴映宣(パク・ヨンソン)院内スポークスマンは、「何人かの議員が1日、李首相にハンナラ党の『左派攻勢』に対する首相の意思が十分伝わったので、大局的なレベルで遺憾を表明したらどうかと建議した」とし、「李首相はこれに対して『考えてみる』と答えた」と伝えた。
結局、ウリ党は依然としてハンナラ党が先に登院することが正常化の前提である立場を示しているわけだ。
「謝罪ではだめだ。しばらく国会を中断させる」
ハンナラ党は2日、拡大院内対策会議と議員総会を開き、政府与党の一部で李首相の遺憾表明が取り上げられていることについてこのように釘を差した。李首相に対する罷免要求に大統領府がびくともしない状況で、先に動くわけにはいかないということだ。
ハンナラ党は同日午後、南景弼(ナム・ギョンピル)院内首席副代表らで構成された抗議訪問団を大統領府に送って、盧大統領に李首相の罷免を促す書簡を文在寅(ムン・ジェイン)大統領市民社会首席秘書官に伝えた。
これに先立って、ハンナラ党の金徳竜(キム・ドクリョン)院内代表は、「政府与党が首相の謝罪発言(誘導)云々しているが、違憲と選挙法違反の行為で資格を失った首相とは国政について議論できない」とし、李首相の罷免を再度促した。
ハンナラ党は3日には所属議員全員が地域区の住民を相手に、李首相に対する罷免要求の正当性を知らせることにした。同日の夜は、沈在哲(シム・ジェチョル)戦略企画委員長らがハンナラ党のホームページでネチズンと国会中断の与党責任論などをめぐってチャットをする予定だ。また、4日には国会議員会館で「李首相罷免促求および挑発糾弾大会」を開く予定だ。
一方、2日の議員総会では国会中断が長期化した場合、「与党の足を引っ張る」という認識が拡大しかねないだけに、首相解任建議案提出を名分にして登院しなければならないという主張も出たが、強硬論に押された。特に、金容甲(キム・ヨンガプ)議員は早期登院論を主張する元喜竜(ウォン・ヒリョン)最高委員に対して、「党を離れろ」と攻撃したりもした。
李勳 李承憲 dreamland@donga.com ddr@donga.com