映画『反則王』の実際のモデルである「寂しいオオカミ」ペク・ジョンホ氏(55)が現役プロレスラーの生活を引退する。
韓国プロレスリング連盟(李ワンピョ会長)は来月4日、奨忠(チャンチュン)体育館の特設リングで、オリエンタルヘビー級チャンピオンである金ドユ氏(50)とペク氏の引退を記念する世界プロレスリング大会を開く、と27日明らかにした。告別戦には「頭突き王」金一(キム・イル)氏も参加して祝う予定だ。
気が小さくて無能力なサラリーマン(銀行員)がプロレスを習いながら変わっていく姿をコミックに描いた映画『反則王』のモデルであるペク氏は、現在ウリィ銀行企業与信センターに勤めている。
ペク氏は韓一(ハンイル)銀行に入社したばかりの30年前に金一氏が体育館建立基金2億ウォンを用意したという情報を手に入れて、このお金を誘致するためにレスリングに入門した。1973年から金一氏の弟子に入って学んだペク氏は銀行員とプロレスラー生活を平行して55勝56敗の成績をあげた。会社のために仕方なく一人で練習するしかなかったため「寂しいオオカミ」というニックネームがついた。
2年間余り運動を休んだが、告別戦を控えて夜明けまたは仕事が終わった後の時間を利用して4ヶ月前から体を鍛えてきたペク氏は「李ワンピョ館長に新しい技を学んだが、当日にお見せする」とし「1勝を加えて50%の勝率を残し、名誉の引退をする」と話した。