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KBS、国保法判決で最高裁非難番組

Posted September. 03, 2004 22:54,   

KBSが3日、0時10分2TVの報道番組「生放送時事トゥナイト」で、国家保安法の存置必要性を強調した最高裁の判決文を一方的に非難する内容を7分近く流し、物議を醸している。

「生放送時事トゥナイト」のアナウンサーは同日、「国家保安法の改廃をめぐる議論が盛り上がっている。最高裁がたまたまなぜこのような判決をくだしたのだろうか」と最高裁の判決文に疑惑を持ちかける言葉でニュースを紹介した。

取材記者は、「国家保安法(国保法)の廃止を主張する議員たちは、最高裁の(国保法廃止に対する)意見の表明が、最高裁の過去とつながっていると主張している」とし、禹元植(ウ・ウォンシク)ヨルリン・ウリ党議員、魯會燦(ノ・フェチャン)民主労働党議員の主張を伝えた。禹議員は「筋違いのものだ。過去、冷戦時代にうまく適応していた方たちが、われわれが前に進むことについてなおも不安な思いをしている」と述べた。

取材記者はまた、1974年人革(インヒョク)党事件など、国保法と関連した3件の最高裁の判決を並べ立てながら「大韓民国の公安検察と最高裁の驚くべき想像力が国際的な恥をかいている」と「最高裁が国保法にかこつけて顧問と容共操作の犠牲者たちに言い渡したかっての他の判決事例は数え切れない」と述べた。記者は続いて「国保法の廃止論者たちは、最高裁が国保法の存立の当為性を口にする前に、過去の判決の過ちに対する真相究明と心からの謝罪が行われるべきだと主張している」と伝えた。

同番組が放送されてから、KBSのインターネット掲示板には、番組の偏向性を指摘する書き込みが載っている。

ユーザーネーム「ヤン・ホングン」は、「最高裁の立場を反対する議員の言い分は、何回となく流しながらも、最高裁の立場に賛成する主張は一件さえなかった。都合のいい関係者たちのコメントとアナウンサーの主観的なコメントとで最高裁をむやみに罵り倒すといわんばかりの公営放送のアジテーションぶりにはあきれてしまった」と批判した。ユーザーネーム「李ジンヘ」も「正しい正しくないに対する判断は、視聴者がなすべきものなのに、どうして公営放送が視聴者に洗脳教育をさせようとするのか」と指摘した。

番組を担当した金顯(キム・ヒョン)PDは「国保法に対する最高裁の見解を紹介しながら、これと異なる意見を紹介したものであるので、一方的な報道ではなかったと見受けられれる。国保法に対する裁判所の恣意的な解釈が、多くの被害者を生んでいることを思い返してもらいたかった」と説明した。



李珍暎 ecolee@donga.com