「何もやらないわけにはいかないので、店には出ているんですが、店に出ても正直やることがありません」。
ソウル鍾路区昌信洞(チョンログ・チャンシンドン)で履き物の納品業者をやっている金パンギ氏(55)は、このほど減り続けるばかりの売り上げ帳簿を見ると、自然とため息が出る。
金氏は約30年間、履き物の卸売りをやってきているが、今ほど厳しい時はなかったという。昨年末までも清渓川(チョンゲチョン)商店街の商人たちを対象に商売をやってきたが、景気低迷のため、品物が売れなくなって、今はディスカウントストアーに履き物を納品している。しかし、収益がままならないのは同じだ。
「通貨危機に見舞われた当時も厳しかったんですが、今よりはましだったんです。履き物の卸売り業者の一日の売り上げが、1、2年前までも少なくとも300万ウォンぐらいだったんですが、近ごろは50〜70万ウォンにまで落ちました。それも『帳付け商売』なので、代金をもらえない場合が多いんです。いつまで耐えられるか心配です」。
27日統計庁が発表した「7月の産業活動動向」を見れば、金氏のため息はしばらく続きそうだ。6月にやや回復の動きを見せていた消費や投資などの内需が再び冷え込む兆しを示しているためだ。
このため、輸出の伸び率が下半期にやや緩やかになるものの、内需が本格的に上向いてこれを穴埋めしてくれるだろうという政府の「希望混じりの展望」が日増しに力を失っている。
民間の専門家の間ではかえって、「輸出に頼って成長傾向を維持していた韓国経済が本格的な下落局面に入ったのでは」という憂慮の声まで出ている。
▲底の見えない内需低迷の谷〓消費と設備投資の回復を期待するのも難しい。代表的な消費指標の卸売り・小売り販売の7月の実績は、前年同月対比0.2増に止まった。大型ディスカウントストアーの販売(8.1%)は3ヵ月連続増加したが、デパート販売(−6.0%)はマイナス行進を続けている。
内需向け消費財の出荷も4.1%減少した。猛暑による夏の特需に期待を寄せていたが、大きな変数にはならなかった。設備投資(2.5%)は前月(7.7%)に比べて上げ幅が大きく鈍化した。
産業生産は12.8%増加して6ヵ月連続して二ケタ台の伸び率を示し、出荷も11.8%増加して好調を見せた。しかし、生産の場合、昨年自動車部門の労使紛糾などによって低調だったことに対する反発効果が影響しており、出荷も前月対比の伸び率(0.4%)は横ばいの傾向になっている。
特に製造業の工場稼動率は前月より0.4%ポイント下がった79.4%に止まった。製造業稼動率は3ヵ月連続して下落して、昨年9月以後10ヵ月ぶりに最低になった。
▲景気下降局面に入ったのか〓政府は非常に緩やかではあるものの、内需が回復しつつあるとみている。李憲宰(イ・ホンジェ)経済副首相の言葉通り、景気回復を肌で感じるにはもう少し時間がかかるだろうが、回復傾向に入ったということ。
一方、民間の専門家たちは韓国経済が下降局面に突入する兆しを見せていると懸念している。SK証券のオ・サンフン投資戦略チーム長は、「これまで内需回復に対する期待が高すぎた。内需と輸出景気の格差が縮まっていないため、第4四半期(10〜12月)以後は景気下降は避けられない」と述べた。
このため、民間専門家たちは政府が景気下降を防ぐためのさまざまな景気テコ入れ策を打ち出すべきだと主張した。
申致泳 車志完 higgledy@donga.com cha@donga.com






