週末の間に全国民を緊張させた台風7号「ミンドゥルレ」とそれによる大雨は、幸いに大きな被害を与えずに終わりそうだ。もちろん、浸水と家屋破損など一部で被害がなかったわけではないが、それさえもこの程度に被害を減らすことができたのは、気象専門家たちの正確な予報とそれに基づいて危険に備えた公務員と国民の努力の結果と言える。このように襲ってくる災害に対する予報は前もって備える時間を与えることで、被害を最小限に止めるのに大きく寄与する。
◆台風のような天災地変だけでなく、人類自ら作る災いに対しても専門家たちの警告は大変効果的なことがある。例えば1972年にローマクラブは「成長の限界」という本を出版して爆発的な人口増加と無分別な物質文明の発達が、全地球の資源枯渇と環境破壊を起こして21世紀半ばには人類が深刻な脅威に直面すると警告したが、この本はその後、全世界的に環境保全に対する関心を呼び起こして「持続可能な発展(sustainable development)」という概念を生み出す土台になった。
◆もちろん、最近ではこのような環境危機論が過度に誇張されており、研究費を要する一部科学者らと大衆を動員するための掛け声が切実だった環境運動家、そして絶えず新しいニュースを追い求めるマスコミの合作品に過ぎないという主張もある。実際に環境危機論者らがよく引用する一部統計は歪曲されていることが判明したこともある。しかし、私は地球的な環境危機に対して専門家らが早くから警告したため、人々が環境問題に目覚めて環境保全に積極的に取り組むようになった事実を否定することはできないだろう。
◆最近、韓国経済が危機であるとする主張とそうでないと主張する民間学者らと政府当局者らの間で論争が起きている。もちろん、一部学者らの主張に誇張された点もあろうし、それなりに努力している政府としては無情な面もあるだろう。しかし、学者らの底意を疑いながら攻撃するよりは、これを早期警報の意味で受け入れて、万が一の危険に備えるのが国民の税金で生活する公職者らの道理ではなかろうか。
吳世正(オ・セジョン)客員論説委員(ソウル大学教授・物理学) sjoh@plaza.snu.ac.kr






