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10代神弓「アテネを射る」

Posted May. 26, 2004 22:43,   

歴代五輪で金メダル11個を獲得した世界最強の韓国アーチェリー。一番確かな金メダル種目であるアーチェリーは太極マークをつけるのが五輪で金メダルを取ることよりはるかに難しいと言われる。それほど国内選抜戦が熾烈だということ。

「らくだが針の穴を通る」ことに喩えられる選抜戦をパスして8月のアテネ五輪に出場するアーチェリー男女代表チームが確定した。26日、泰陵(テルン)選手村アーチェリー場で行なわれた最終選抜戦最後日の試合で、女子部ユン・ミジン(慶煕大)、朴ソンヒョン、李ソンジン(以上全北道庁)、男子部チャン・ヨンホ(醴泉郡庁)、朴ギョンモ(桂陽区役所)、イム・ドンヒョン(忠北体高)が五輪最終エントリーに確定した。

「にわかスター」は19歳の李ソンジン。「主婦弓師」チョン・チャンスク(大邱西区役所)と熾烈な3位争いを繰り広げた李ソンジンは、午前の試合で1位を占め、7位に止まったチョン・チャンスクを引き離して太極マークをつけた。

元国家代表の金チョスンとユン・ヘヨンを送り出した名門ホンソン女子高校出身の李ソンジンは、ジュニア時代全国大会の優勝経験がないほど無名だったが、昨年8人の国家代表の一人に選ばれてから技量が急成長して、アシアンカップで個人3位を占めた。

164cm、65kgのがっちりした身体能力に力が強く、攻撃的に弓を射るのが持ち味。女子代表チームのソ・オソク監督は、「弓を射るタイムがとても早くて『速戦即決』で勝負をつけるタイプ」と説明した。李ソンジンは陸上短距離選手出身。

韓国女子アーチェリーは伝統的に高校生が五輪舞台で「シンデレラ」として誕生したケースが多かった。1984年ロサンゼルス五輪個人戦金メダリストのソ・ヒャンスンは、当時光州中央(クァンジュ・チュンアン)女子高校生だったし、「神弓」金スニョンは清州(チョンジュ)女子高校在学時代、88年五輪を制覇した。

ユン・ミジンも京畿(キョンギ)体育高校在学中にシドニー五輪2冠王に輝いた選手で、今度のアテネ五輪でも10代突風の伝統が受け継がれるかどうか期待を集めている。

今度の代表チームは男女共に史上最強の戦力と評価されている。女子部の場合、シドニー五輪2冠王のユン・ミジンと01年北京世界選手権大会個人戦優勝者の朴ソンヒョンに新鋭の李ソンジンが加わって熟練さと覇気を取り揃えた。

男子部も同じ。同日、120点満点(非公認世界新記録)を記録したチャン・ヨンホは五輪に3回連続出場するベテラン。18歳のイム・ドンヒョンは昨年ニューヨーク世界選手権大会個人戦決勝まで進んだ「恐ろしい10代」だ。

代表チームは31日、京畿道坡州市文山(パジュシ・ムンサン)にある韓国軍第1師団に1泊2日間の精神教育訓練に行ってきた後、来月10日ドイツ、ギリシャ・アテネに転地訓練を行く。



金相洙 ssoo@donga.com