政府は28日、北朝鮮が龍川(ヨンチョン)駅での列車爆発事故による被害復旧のため、韓国に要請した支援明細と数量が無理な水準ではないと結論付けて、早ければ29日関係長官会議を開いて全体の支援規模や伝達方法、財源調逹策などを決めることにした。
政府は政府案が確定されれば、板門店(パンムンジョム)での連絡官接触を通じて北朝鮮側に支援方策を伝えた上で、北朝鮮側が要請した支援時点の「5月中旬」以前でもコメ、ブルドーザー、セメントなど復旧のための支援品を引き渡す方針だ。
丁世鉉(チョン・セヒョン)統一部長官は同日、ヨルリン・ウリ党との政府与党協議とハンナラ党訪問を通じて両党にこうした方針を説明した。両党は「超党的に協調する」と明らかにした。
ウリ党の丁世均(チョン・セギュン)政策委議長は国会で開かれた政府与党協議の直後、「必要財源は国民からの義捐金と南北協力基金で賄う。今度の事故の支援を理由に南北協力基金増額のための補正予算は組まない」と述べた。統一部は対北支援に約234億ウォンが必要と推算している。
一方、政府と大韓赤十字社が龍川駅の被災地に支援する緊急医薬品、非常食糧、毛布など初めての救護物資(100万ドル分)を積んだ(株)韓進(ハンジン)の1543トン級ハングァン号(船長ヨ・ガブリョン)は、28日正午、仁川(インチョン)港を出港した。この船は29日午前10時頃、北朝鮮の南浦(ナムポ)港に到着する予定だ。
47の市民団体で立ち上げた「北朝鮮龍川駅爆発事故被害同胞助け合い運動本部」も同日午後3時、仁川港第1国際旅客ターミナルの埠頭で救護物資船舶出港式を行った。同運動本部が用意した100億ウォン相当の生活必需品や医薬品などは、中国丹東行きの定期国際旅客船・東方明珠号便で29日午前10時頃、丹東に到着して北朝鮮側に引き渡される予定だ。






