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[社説]ハンナラ党、新リーダーの条件は

Posted February. 19, 2004 23:18,   

ハンナラ党の内紛が、崔秉烈(チェ・ビョンニョル)代表の退陣要求派と反対派の激論の渦の中に入りつつある。最悪の場合、党の革新を望む国民の期待とは違って、主導権争いに変質するかもしれない状況だ。しかし、ハンナラ党が新しく生まれ変わるために経験する痛みなら、避けられない過程でもある。公認審査委員である作家イ・ムニョル氏も昨日記者会見で、「底を打ったのだから、今は回生の転機をつかむ時だ」と話した。

ハンナラ党に対するこのような期待は、支持や好悪とは別個の問題だ。第2党として保守を代弁する政党が「変化不感症」にかかって沈没した場合、国民の政治的選択の幅はそれだけ狭まるしかない。これは国の発展に決してためにならない。

政権勢力が設定した国家運営の方向が自分と合わないと考える国民や独善と失政に失望した国民がいるなら、いつでも信じて頼れる政権継承政党がなければならない。それが民主政治の根幹である。

総選挙は残すところあと約50日だが、院内の過半数の議席のハンナラ党支持率は、すべての世論調査で20%にも届かない。激しい政治嫌悪症の中で、伝統的な支持勢力である保守層が離脱したという証拠の他に説明する方法はない。有権者の50%は依然として「支持する政党がない」と言うが、ハンナラ党が変わらなくては、決して有権者の心をつかむことはできないだろう。

進退問題をめぐり熟考に入った崔代表が、いかなる答を出すかはわからない。明らかなことは、いかなる場合であれ、道徳的にきれいで、合理的かつ改革的な保守を実践することができる人物が党を率いて行かなければならないということだ。腐敗や地域主義に頼ったり、極端な守旧冷戦論理に埋没した人物では未来がない。