本紙の取材チームは15日、軍への武器納品(軍納)に関する不正事件で拘束されたチョン・ホヨン(49)容疑者所有のH社(防衛産業会社)と納品会社のH通信社に現職の国防部のA(57)高官と予備役のB陸軍大将(66)、 C予備役陸軍准将、D予備役陸軍少将(60)、E予備役保安司准将(61)らが登記簿謄本上、経営陣に連なっている事実を確認した。
チョン容疑者は1998年12月から昨年11月まで低高度対空火器オリコン砲の射撃統制装置性能改良事業と関連して国防品質管理所の李ウォンヒョン前所長(57、予備役少将拘束)に2億3100万ウォンを渡した疑いで9日拘束された。さらに、2000年6月に千容宅(チョン・ヨンテク、元国防長官)議員に数千万ウォンを渡した疑いも出てきた。
同じく授賄の疑いで拘束された李代表のアパッチヘリ仲介会社A社にもF予備役陸軍少将(64)が経営陣として在職していたことが明らかになった。
取材結果、A高官は1997年陸軍少将で予備役編入後、1998年末から2000年初めまでH通信の監査として在職した。
B予備役大将はH社で2002年5月から今年初めまで監査を勤め、それ以前はH通信社で顧問を務めたことが明らかになった。
C予備役准将もH社とH通信でそれぞれ代表取締役と取締役を勤め、勤務時期は1993年から2003年初めまでだ。
B予備役大将とC予備役准将はチョン議員と陸軍士官学校の同期生としてH社などに在職していた時期はチョン議員が国防長官(1998年3月〜1999年5月)と国会国防委員長(2000年6月〜2002年5月)だった時期と重なる。
D予備役少将もやはり2001年10月から今年5月までH通信社の代表取締役、E予備役准将も1998年から今年5月まで両社の代表取締役を勤めた。
警察は予備役将軍らがH社やH通信に勤めていた時期が、チョン容疑者が軍関係者を相手に活発にロビーを行っていた時期と重なることに注目している。
警察関係者は「チョン容疑者の会社に元将軍らが多く参加していたのはすでに把握された事実だが、彼らが軍納ロビーに介入したかはまだ確認していない」と述べた。
一方、予備役将軍らは名目上の経営陣であり、実際経営に参加したことも, 軍納不正に介入したこともないと述べた。
A高官は「最初からH社が何の会社かも知らず監査職に勤めてはいたが、監査の役割をしたこともない」とし、「会社で武器体系について聞かれれば答えただけで、軍を相手に調べてみたことはない」と述べた。
F予備役少将は「李代表と交際があり、監査任用するからということで印鑑を貸しただけだ」と述べ、他の予備役将軍も「名前を貸しただけで経営には参加していない」と釈明した。