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「兄弟の血液が安全」風説…家族の輸血に拘る必要ない

「兄弟の血液が安全」風説…家族の輸血に拘る必要ない

Posted November. 02, 2003 23:04,   

▲血液の生と死〓血液は骨の中にある骨髄、より正確に言えば、骨髄の中にある造血幹細胞によって造られる。血液は、血球(赤血球、白血球、血小板)と血漿に分けられる。寿命は、血小板が10〜14日、赤血球は120日程度、白血球はリンプ球を除いて1〜2日しか生きられない。

健康な大人は、4〜6リットルの血液を持っている。血管を通して循環しながら酸素と栄養分、老廃物を運搬し、ウイルスと細菌の侵入に対抗して闘う機能を持っている。

血液は脾臓の中で寿命を終える。しかし、この際もリサイクルの過程を経ることになる。脾臓は、血液を分解しながらアミノ酸と鉄分を別に吸収して、必要な器官に送る。

▲家族の血液が良い?〓家族の血液が安全だろうか。診断検査の学者は「医学的にそうだという根拠はなく、かえってよくない可能性もある」と語る。一番良い血液は、他人の血液と言えどもあらゆる検査をパスして、きれいな血液だということが立証されたものだという。

何より、家族のあいだで病気を隠すことがあるために、家族の血液の方がもっと危険な場合もあるというのだ。仮に、エイズの患者が家族に事実を隠すことはあっても、率直に打ち明けるはずがないというのである。実際、米国など医療先進国では、家族間の輸血は勧めない。

夫から妻への輸血もまた、医学的には良くない。全ての血液は、それぞれに抗原が異なる。つまり、新たな抗原が妻の体の中に入ってくるわけだ。妻の免疫システムは、当然その抗原に対する抗体を造ることになる。

再び、妻が妊娠したと想定してみよう。胎児は、両方の親から遺伝子を受け継ぐことになる。そのため、父親から由来した抗原を持つ赤血球があるはず。問題は、ここから発生する。母親の血液にある抗体が、胎児の抗原を攻撃するのである。胎児の赤血球を破壊するこの病気を「新生児溶血性疾患」と呼んでいる。

▲血液、多すぎても少なすぎても病気のもと〓「赤血球増多症」は、血液が過渡に造られるために発生する病気。出血、または血液不足を「体験」した造血幹細胞が「毎日1%生産、1%死亡」の規則を破り、異常に血液の生産量を増やす。血液が増えると、血行障害を引き起こす。この時は、血液を抜く治療が施される。白血病もまた、白血球が過渡に多く造られるために発生する病気。白血球は、正常な血液細胞の生産と成長を妨げる。

貧血は、赤血球の不足によって生じる代表的な疾病。酸素の供給が円滑に行われないために息苦しくなり、心臓の動きが速くなり、気力がなくなる。鉄分製剤を飲むと良くなるが、骨髄の異常が原因だとすれば、抗がん治療と骨髄移植を受けなければならない。

血友病は、血液の凝固を担当する「第8因子」が造られないために発生する病気。結局、傷などによって血が出ると、固まらなくなる。難病にあたる。

▲血液に関する誤解〓AB型とO型の間でAB型またはO型の子どもが生まれたとすれば「不倫の結果」だろうか。一般に、この場合子どもはA型またはB型でなければならない。ところが、AB型とO型の親であっても「Cis—AB型」という血液型を持っていれば、A遺伝子とB遺伝子がそのまま遺伝され、AB型またはO型の子どもが生まれる可能性があるのだ。

「血液交替」という言葉がある。1970年代、上流階級のお年寄りたちが若い人の血液を購入して輸血を受ける、珍しい場面が演出された。若者の血液に替えれば若返る、との期待からだ。

古代ギリシャローマ時代にも、若返るために、若き剣闘士の血を飲んだという記録があるほど古い歴史を持っている。しかし、医学者は「この言葉どおりだとすれば、現在学生と軍人が主な献血者だから、輸血を受けた人は皆若返らなければならない」として「とんでもない話」と、一蹴した。

悪い血を抜けば病気が治る、という俗説も医学的には根拠がない。

血液をきれいにする方法はないだろうか。医学者は、体が健康であれば血液も健康になるという。

(アドバイス〓蔚山大学、ソウル牙山病院診断検査医学課権・ソクウン教授、延世大学セブランス病院診断検査医学課金・ヒョンオク教授)



corekim@donga.com