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黄長鎏氏の支持者が北朝鮮亡命政府の樹立を要求

黄長鎏氏の支持者が北朝鮮亡命政府の樹立を要求

Posted October. 28, 2003 23:02,   

黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元北朝鮮労働党秘書が米国を訪問しているなか、米国と韓国の一部活動家たちが、黄氏に対して、訪米期間中に北朝鮮亡命政府樹立を宣言するように促していると、米ウォールストリート・ジャーナルの電子版が28付で報じた。

特に一部の支持者は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の追放後に、北朝鮮の新政府のリーダーとして黄氏を挙げていると、同紙は伝えた。

これについて黄氏自身は、「私は学者であるだけだ」としながらも、「将来北朝鮮を導く人々を教育することに一定の役割を果たし、北朝鮮に変化の風が吹けば、案内者としてお手伝いができるだろう」と話してきたと、同紙はつけ加えた。

米国の人権団体であるディフェンス・フォーラムの招請で訪米した黄氏は、27日午後1時半頃(現地時間)ワシントンに到着し、来月4日までの約1週間の公式日程に入った。空港で黄氏は記者たちの質問に答えず、乗用車で宿所に移動した。

黄氏のワシントンでの活動は、31日にディフェンス・フォーラムが下院別館で主催する公開フォーラムに参加する他には、身辺の安全問題を理由に大半が非公開で進行される予定だ。

黄氏が、30日に上院外交委員会の聴聞会に出席するという一部米マスコミの報道と関連して、ワシントンの外交筋は、「韓米両国政府の事前の了解によって、聴聞会の出席はない」とし、「議員たちとの面談は予定されている」と話した。

しかし、ディフェンス・フォーラム側は、聴聞会に参加するかどうかは流動的だと見ていると伝えられ、帰趨が注目される。

一方、黄氏の米国訪問に対して、国務省のバウチャー報道官は27日の定例会見で、「非政府機構のディフェンス・フォーラムが準備した私的な訪問(private visit)」と述べた。

バウチャー報道官は、「黄氏はワシントンに滞在し、国務省のケリー次官補とボルトン次官の選任諮問委員であるフレッド・フライツ氏や議会関係者と会う予定だ」とつけ加えた。

一方、黄氏の息子(43)が最近、北朝鮮の阿吾地(アオジ)炭鉱で事故のため足を骨折し、平壌(ピョンヤン)に後送されたと、産経新聞が28付で報じた。

同紙は、ソウルの消息筋の言葉としてこのように伝え、「北朝鮮政府が息子を人質にして、米国を訪問中の黄氏の口を封じようとしているようだ」と伝えた。

黄氏は北朝鮮に1男2女を残して、97年に韓国に亡命した。



maypole@donga.com hanscho@donga.com