ドイツ在住の学者・宋斗律(ソン・ドゥユル)氏事件が政界の「色分け論争」へと広がっている。
ハンナラ党の情報委員会幹事である鄭亨根(チョン・ヒョングン)議員が3日、MBCラジオ放送で、宋氏の国内庇護勢力に焦点を合わせ「政府内に北朝鮮の核心勢力がいる」と発言し、火種が広がった。
▲ハンナラ党、攻勢の中にも「逆風」憂慮〓鄭議員は同日の放送で、宋氏事件について「国内で北朝鮮と連携した核心勢力が政府内に布陣している」とし「大韓民国そのものが危ない水準まで来ていると思う」と主張した。
さらに「北朝鮮労働党の政治局候補委員である宋氏の入国に最高位層の政府機関が介入した」とし「宋氏を逮捕してその黒幕を徹底的に調べるのが、この事件を解決する機会だ」と強調した。
鄭議員は「具体的な証拠があるのか」という質問に対しては、「見当のつくのはあるが公開するほどではない」とつけ加えた。こうした鄭議員の発言は、宋氏事件をきっかけに対政府攻勢の主導権を取っただけに、攻勢のターゲットを宋氏の国内「庇護勢力」に広げて拡戦を図る必要があるという戦術的判断によるものとみられる。
しかし、ハンナラ党が党レベルで「全面戦争」に乗り出す可能性は流動的だ。明確な物証なしに現政権の核心勢力に対する色分け攻勢に踏み切る場合、ともすれば「マッカーシズム」という逆風にぶつかる可能性があるからだ。若手議員の呉世勳(オ・セフン)議員は「検察の捜査結果が出た後で、党レベルの立場表明をしても遅くない」とし、攻勢の拡戦を警戒した。
▲民主、徹底的な捜査を主張しながらも「色分け論争」警戒〓「改革的野党」を標榜する民主党は宋氏事件に対する徹底的な真相究明と「法に則った処理」の原則を強調しながらも、色分け論争の攻勢には反対の立場を明確にした。
朴相千(パク・サンチョン)代表は3日、「宋氏が国家情報院の捜査に対して誇張されたと主張しているだけに、検察が徹底的な捜査を通じて実体の真実を明らかにし、それに見合う処罰をしなければならない」と話した。金栄煥(キム・ヨンファン)政策委員会議長も「ハンナラ党が今回の事件を色分け論争に拡大させるのは極めて政略的だ」と指摘した。柳鍾珌(ユ・ジョンピル)スポークスマンは、「宋氏事件を政治的な目的のために色分け論争に拡大させたり、逆に宋氏を無条件に擁護したり美化することすべてを慎まなければならない」と話した。
▲統合新党、「色分け論争はマッカーシズム」〓統合新党は、ハンナラ党の色分け論争の攻勢に対して、「マッカーシズム的な発想」と批判した。金槿泰(キム・グンテ)院内代表が3日「ハンナラ党の色分け論争は破壊的な発想であり、大物スパイ云々することは、21世紀に相応しくない」と主張したことと同じ脈絡だ。
一方、党内では「宋氏に対する温情的発言で不必要な誤解を招く必要はない」という現実論が大勢の雰囲気だ。当初「ドイツとの外交関係を考慮しなければならない」としていた原則論が揺れてきたのもそのためだ。
鄭然旭 夫亨權 jyw11@donga.com bookum90@donga.com






