「チン・ビョルヒは小さい時からサッカーが好きで、フリーキックを受け持つほどすばらしい技量を持っている」
北朝鮮の海外広報向けの雑誌「クムスガンサン(錦繍江山)」が7月号で、北朝鮮の女子サッカー代表の看板ゴールゲッターであるチン・ビョルヒ(23)を「夢の中でもサッカーをする乙女」として詳しく紹介した。
チン・ビョルヒは21日、米フィラデルフィアのリンカーン・ファイナンシャル・フィールドで行われた2003米女子ワールドカップ大会予選のナイジェリア戦で、2得点1アシストでチームを3−0の勝利に導いた主人公。
一番上の兄に連れられて肩越しにサッカーを楽しんでいたチン・ビョルヒは両親の反対にも関わらず、マンキョンデ学生少年宮殿サッカーチームに入って本格的な選手生活を始めた。
生涯輝かしく生きることを願う気持ちから娘の名前に「ビョル(星という意味)」の字を入れた母親は、「ねえ、アコーディオンしない。じゃ、ギターは。コンピューターは」という言葉で娘の気持ちを変えさせようとしたが、むしろ「お母さん、サッカーのどこが悪いの」と言って意志を曲げなかったという。
チン・ビョルヒの母親はサッカー専門家から、「肉体的な条件と気質からして、立派な選手になれる資質がある」という言葉を聞いてやっと心を入れ替え、チン・ビョルヒはその後ウォルミド体育選手団に入った。
チン・ビョルヒは、「最も楽しい瞬間は夕方訓練日誌を整理した時で、最も痛快な時は第13回アジア女子サッカー選手権大会(01年)の中国との試合で初めて3ゴールを入れた時だ」と同誌で明らかにした。また、「常に中央攻撃手10番のポジションにいるチン・ビョルヒは、11人の選手皆が祖国が愛する花『11個の星』になることを希望している」と付け加えた。
チン・ビョルヒは6月の第14回アジア女子サッカー選手権大会でチームを優勝に導き、李クムスク、李キョンヒと一緒に「人民体育人」の称号を受けた。
金尙浩 hyangsan@donga.com






