台風14号は、最大瞬間風速と威力などの面でこれまでの記録を塗り替えるなど、様々な特徴を見せた。
▲記録更新〓最大瞬間風速は、12日午後4時10分頃、済州島水月峰(チェジュド・スウォルボン)にある風速計で測定された秒速60m。1904年に気象観測を始めて以来の最大値だった。これまでの最大値は、2000年台風プラピルンが黒山島(フクサンド)で記録した秒速58.3m。風速が秒速50mを越えれば、街路樹が根こそぎ飛ばされ、鉄製の送電塔が飴のように曲がる凄まじい威力だ。
台風の威力を観測する最も重要な数値は中心気圧だ。台風14号は、中心気圧でも歴代最低値を記録した。中心の気圧が低いほど風の強さは強まる。台風14号が12日夜、慶尚南道泗川市(キョンサンナムド・サチョンシ)で記録した最低中心気圧は、950ヘクトパスカル(hPa・1013hPa=1気圧)で、59年サラが立てた記録(951.5hPa)を上回った。
内陸でも勢力維持〓台風は普通、日本の沖縄海上まで進出すれば勢力が弱まる。しかし、台風14号は、韓半島に近付くまで勢力を維持しており、その上、内陸に上陸しても力を失わず、むしろ破壊力が強まった。これも気象の歴史で異例のことだ。
気象専門家たちは、南海(ナムヘ)上の海水面温度が平年より1、2度ぐらい高かったことを主要原因とみている。気象庁の関係者は「暖かい海水が台風14号に水蒸気を供給して、基礎体力を補強した」と説明した。
また、内陸で威力を維持することができたのは、今夏ひんぱんに雨を降らせた冷たい大陸高気圧の影響だという。風は気圧の差によって生ずるが、熱帯低気圧である台風が韓半島にあった高気圧と出会って気圧の差をさらに大きくしたため、台風14号が内陸に上陸した後にも秒速40m以上の強い風を維持したという説明だ。
▲初秋の台風が危険だ〓台風14号の威力は「真夏より晩夏や初秋に一歩遅れて襲ってくる台風の威力がもっと強力だ」という事実をあらためて裏付けたことになる。
死亡、行方不明者849人を記録したサラは、9月15日から4日間、韓半島を強打しており、死亡、行方不明者246人に5兆ウォン以上の被害を出したルーサは、8月31日に上陸した。98年のイェニは、9月末〜10月初まで持続しながら、浦項(ポハン)に1日516.4mmの記録的な暴雨を降り注いだ。
気象庁によれば、台風は毎年平均30回程度が発生する。1904年の気象観測以来2002年までに韓半島に影響を及ぼした台風は304回で、1年に平均3.1回程度だ。
今年は計14回の台風が発生しており、この中で韓半島に影響を及ぼしたのは台風14号など3回。統計で見れば、今年襲った台風はすべて通り過ぎた。しかし、気象庁の関係者は「今年発生した台風がまだ年平均発生件数の半分に過ぎないため、これからも台風が発生して韓半島に影響を及ぼす可能性がある」と話した。
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