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イラク爆弾テロ、アルカイダが黒幕として浮上

イラク爆弾テロ、アルカイダが黒幕として浮上

Posted August. 31, 2003 23:41,   

イラクのイスラム教シーア派の最高指導者ムハンマド・バーキル・ハキーム師を含めて、現在までに125人(米軍推定)の命を奪ったナジャフ爆弾テロの黒幕としてウサマ・ビン・ラディン率いる国際テロ組織のアルカイダが浮上している。

アルカイダはとくに今回のテロに先立って、これまで意見の隔たりが大きかったサダム・フセイン政権の武力組織と手を結んだものとされており、イスラムテロ組織による対米ジハード(聖戦)の様相に変化が予想される。

▲アルカイダと関わりを持つ容疑者ら〓ハイダル・メデ−・マタール・ナジャフ市長は今度のテロと関連して2人のイラク人を含めてサウジアラビア、クウェート、パレスチナ出身など19人の身柄を拘束したと発表した。同市長は、彼らはイスラム原理主義のワハビズムの信奉者で、アルカイダと関係していると把握したことを明らかにした。

同市長はさらに、容疑者らはイラク戦争後、クウェート、シリア、ヨルダンを通じて入国しており、一部はすでに犯行を認めたと付け加えた。

▲テロ組職間の連携〓死亡したハキーム師が議長を務めてきたイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)ロンドン支部の代表ハミド・アルバヤティは、今度のテロがフセイン残党とアルカイダの共謀によるものだと断言した。彼は先月7日発生したバクダッド駐在ヨルダン大使館テロも彼らの犯行だと述べた。

これまでアルカイダはイスラム原理主義に基本を据えていたため、世俗的イスラムに根ざしていた旧フセイン政権と意見が食い違っていたが、対米抗戦という共同目標の下で戦術的に提携したという分析だ。死亡したハキーム師は米国が主導するイラク過渡統治委員会に融和的な立場を示してきた。

▲ビン・ラディンの再登場〓アルカイダのリーダー、ウサマ・ビン・ラディンは4月、アフガニスタンのアジトで最側近のサイプ・アルアデルをイラク作戦遂行責任者に指名したと、米時事週刊誌ニューズウィークが旧タリバン政権で外務次官を務めた人物の話として報道した。

ニューズウイークによると、ビン・ラディンは、4月フセイン政権が崩壊すると、タリバンの最高指導者3人や数人のアルカイダの責任者、チェチェンとウズベキスタンの急進イスラム指導者らをアジトに呼び集めた。これは01年の9・11同時多発テロ以降、アルカイダが召集した最高位級会議だったという。アデルは、以後数週間内にイラクに忍び込んでテロ組織を立ち上げたと、タリバンの幹部が伝えた。

▲イラク、宗派間内乱の可能性も〓米ブルキンス研究所のケーン・フォーラック研究員は、今度のテロがフセイン残党によるものだということが明らかになれば、フセインに追従したスンニー派とシーア派の間で内乱が起こる可能性があると指摘した。

テロが発生したナジャフのアリ廟(びょう)では、30、31日の両日、ハキーム師の復讐を誓う数千人のシーア派住民によるデモが行われた。ハキーム師の葬儀は31日、ナジャフ近郊のカダミヤで行われ、1日シーア派の聖地のカルバラを経て、2日ナジャフに葬られる予定だ。



權基太 kkt@donga.com