
深いラフとの戦いで誰が勝利するのか。
14日夜スタートする全米プロ選手権は男子プロゴルフシーズン最後のメジャー大会。大会開幕を前日に控えた13日、156人の出場選手たちはニューヨーク州ロチェスターのオークヒルCC(パー70、7134ヤード)で練習ラウンドを行い、コンディションを整えた。
4大メジャー大会が行われるコースはコースセッティングがややこしいことで悪名高い。今大会のコースもラフを長くしており、トップを狙う選手たちの足を引っ張るとみられる。フェアーウェーが狭くて最近雨まで多いため、ラフから逃れにくいうえ、グリーン周辺の芝生も20m以上生えており、いったん落ちるとボールを捜すことすら難しい。
同日2回目の練習ラウンドをした「ゴルフの帝王」タイガー・ウッズ(米)は「フェアーウェーを守るのが最上の策だ。ドライバーショットをラフに落とせばボールをグリーンにもどすのは至難だ」と舌を巻いた。巧みなティーショットで勝負をするウッズはこのため2週間前からナイキーのドライバーの代わりに18ヵ月前に使っていたタイトルリスト製品を使ってフェアーウェーへの安着率を引き上げた。
今年のマスターズでグリーンジャケットを着たマイク・ウィア(カナダ)も「今までのどんな大会とも比べられないくらいラフが長い」とし、「フェアーウェーからはずれるととりあえず1打は諦めるしかない」と述べた。
ウッズが勝負どころとしてみているのは17番ホールと18番ホール。両方ともパー4ホールだが、それぞれ495ヤードと482ヤードに達するうえ、各所にあるラフとバンカーのため、優勝への最後の関門になるとみられる。99年と2000年同大会で優勝したウッズは14日午後10時、2001年優勝者のデービット・トムス(米)、去年の優勝者のリッチ・ビム(米)とティーオフする。
一方、英国のギャンブル会社のレッドブルックス社はウッズの優勝確率を3対1と最も高く分析しており、アーニー・エルス(南アフリカ共和国、9対1)、デービット・ラブ3世(米、12対1)がそれに続いている。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






