ショッピングモール、グッドモーニングシティの分譲不正事件を捜査しているソウル地検特捜第2部(蔡東旭部長検事)は1日、同社の代表、尹彰烈(ユン・チャンヨル、49)容疑者が、ショッピングモールの分譲資金と融資金など計5000億ウォンの資金を集めた後、最近までに全額を使っていた事実を確認した。
このため、検察が当初逮捕状を請求した時点で明示していた横領・背任の金額(約350億ウォン)はさらに膨らんだことで、事件の被害規模と影響は予想外に広がる可能性が高くなった。
検察関係者は同日「尹容疑者はショッピングモールの契約金と中途金として3480億ウォン、会社所有の不動産を担保に金融機関と消費者金融などから借りた1520億ウォンなど総額5000億ウォンを作った」とし「しかし、現在の残高はマイナスの状態なので、使途について取り調べている」と話した。
検察は会社の帳簿と実際のカネの使途が一致していない部分が多く、関連者らの供述もそれぞれ異なっている点から、使途の解明に相当な時間がかかるものとみている。
検察は特捜第2部の検事4人を全員同事件に投入し、捜査に当たらせている。
検察はまた、尹容疑者が与党民主党の鄭大哲(チョン・デチョル)代表など与党の前職・現職の議員4人に後援金の名目として提供したカネが、何かの見返りであったかどうかについても取り調べている。
検察はとりわけ、尹容疑者が01年当時、自分のショッピングモール事業が進められる地域の地方区議員である鄭代表と知り合っており、鄭代表側の要請で金ハンギル(キム・ハンギル)前議員に後援金500万ウォンを渡したと供述した点に注目している。
尹容疑者は同日午前、ソウル地裁で行われた拘束礼状の実質審査に先立ち、記者らに「政治家にカネを渡したのは許可を得るためだった」と話した。
検察関係者は「政治家が尹容疑者から受け取ったカネを後援金として受け取って領収書を発行したとしても、実際、依頼とともにカネを受け取ったことが確認されれば犯罪にあたる」と説明した。
一方、ソウル警察庁が昨年6月、尹容疑者が李容疑者に5000万ウォンを強奪された事件を捜査する際、尹容疑者が8億ウォン相当の会社資金を横領した容疑を突き止めた上で、事件をソウル地検強力部に送検したが、尹容疑者への処分が1年近くも取られていなかったことが明らかになった。
李相錄 myzodan@donga.com jefflee@donga.com






