野党ハンナラ党の金文洙(キム・ムンス)議員は20日「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の実兄、健平(コンピョン、写真)氏が慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)のサドン面ソンポ里の橋梁建設情報を事前に入手し、開発に伴う利益を狙って近くの土地を買い入れた疑惑がある」と主張した。
金議員は同日、記者会見を開き「健平氏が橋梁建設の基本計画が樹立した1999年5月より1年8ヵ月先立つ97年9月に橋梁入り口の土地676坪を購入した」と述べ、登記簿謄本を公開し、土地を買い入れた経緯と投機であるかどうかの解明を要求した。
金議員はまた「健平氏が金海(キムヘ)のキョンジン土建の実質的な所有者であるという疑惑がある」として、「キョンジン土建は健平氏の夫人、閔(ミン)氏が役員を、健平氏が監査役を務めている」と述べた。しかし、本紙の取材結果、キョンジン土建は昨年5月に清算された会社であることが判明した。
しかし、健平氏は連合ニュースとの電話で、ソンポ里の土地を買い入れた経緯について「90年初め、保証に立ち会ってあげた巨済市の公務員が被害補償の名目で840坪の土地を提供し、今も所有している」と釈明した。
健平氏は、また自身が住所地を虚偽で記載して巨済市・旧助邏(クジョラ)里の閑麗(ハルリョ)海上国立公園内に住宅を2軒所有したと伝えたニュース月刊誌「新東亜」6月号(本紙20日付A4面)の報道に対して、「(旧助邏里の土地)は購入者の住所地と関係なく取得が可能で建築許可を受けることができるところだ」として、「集落地域であるその土地を果樹農園の用途で買い入れ、3年あまり居住しながら柚子の樹を植えたが、負債が多かったので知り合いの朴氏らに売り渡した」と説明した。
しかし、金文洙議員は、健平氏が「旧助邏里の土地を朴氏に売った」と釈明したことについて「旧助邏里の土地11筆は、00年5月妻の実弟の閔氏に名義移転されたが、それから2年後の02年4月、朴氏に売り渡された。つまり健平氏自身が00年当時、ミネラルウォーター会社『長寿泉』の保証債務を避けるために主要財産を閔氏に虚偽で移転したことを認めたものだ」と述べ、健平氏の行為が強制執行免脱罪にあたるかどうかについて、検察が捜査に乗り出すことを求めた。
李鍾鎡 taylor55@donga.com






