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アガサの杖で親孝行を実践 無料提供の朴さんが話題

アガサの杖で親孝行を実践 無料提供の朴さんが話題

Posted May. 09, 2003 22:17,   

それは一つのシンドロームと言えるほどだった。アカザ・シンドローム。老人にアカザの杖(青藜杖)を無料で分け与える慶尚北道漆谷郡東明面(キョンサンプクト、チルゴクグン、ドンミョンミョン)大邱(テグ)市立家族墓地の管理人、朴丁浩(パク・ジョンホ、49)さんの話(本紙7日付A23面)が報じられると、朴さんに連日全国各地から電話や便りが殺到している。

30代の主婦から60代の老人まで、100人余りの読者が送ってきた便りは、「アカザの杖の記事を読んでとても感動した。その杖を両親にあげたい」という内容だった。このような反応は、この記事が核家族時代の子どもたち誰もが、親に対して持っている心の負い目を刺激し、親への思いをふり返らせるきっかけになったためだと解される。

82歳の母親の面倒を見ているナムグン・チォンマンさん(40、ソウル鍾路区崇仁2洞)は、「足が不自由な母が、家族で外出する時に『お前たちだけで行っておいで』というのを、杖が重くてそう言ったのに分からなかった。子ども7人を育てて苦労をし、体が不自由になったのだが、子として杖のひとつも買ってあげられなかった」と「親不行の心情」を吐露した。

大田市屯山洞(テジョンシ、トゥンサンドン)に住む主婦、朴ヒョンギョンさん(34)は「朝鮮戦争の時に足をけがした実家の父(74、慶北浦項市)にたまにしか会いに行けず、いつも心に引っかかっていた。実家の父にアカザの杖をぜひ送りたい」と話した。

事業をするぺク・スングさん(48・ソウル松坡区可楽洞)は、「75才の老母と一緒に暮らしているが、これまであまりにも親不孝であったと反省した。アカザの杖の記事を読んだ後、母の杖をよく見たら重くて使いにくそうだった」と語った。

慶尚北道クミ市に住む60代の老人は、80代の両親にプレゼントしたいと、朴さんを直接尋ねてアカザの杖2本を受け取った。ソウル東大門区(トンデムンク)に住む李マンヒさん(45)は、「東大門区に住むすべての老人に一本ずつプレゼントしたいが方法はないか」と尋ねた。

アカザの話に感動したという朴ジョンジュさん(82、京幾城南市盆唐区)は、「ずいぶん前から妻(79)にアカザの杖をプレゼントしたかったが、まだ実践できていない。今度は必ず夫らしいことをしたい」と頼んだ。

この日アカザが芽生えた畑に肥料をまいていた朴さんは、「青藜杖を必要とする老人が多いので、丹念に作っている。これから力の限り一生懸命作って、連絡をくださった方々が親孝行できるようにするつもりだ」と話した。



boriam@donga.com