ブッシュ米大統領は1日、イラク戦争の事実上の終戦を宣言し、米国の力を新たに規定した。ブッシュ大統領は「(過去には)軍事力が、一つの国を破壊して政権を終わらせることに使用されたが、米国は今や危険で好戦的な政権を攻撃することで、一国を解放させることができる強力な力を保有している」と宣言した。英国BBC放送の論評を借りてブッシュ大統領の言葉を次のように直せば、意味がより鮮明になる。「米国はならず者国家が大量破壊兵器を保有するのを阻むための先制攻撃ドクトリンを初めてイラクに適用した。第2のイラクが現われたら、米国は座視しない」ブッシュ大統領が戦闘機のパイロット姿で空母エイブラハム・リンカーンに到着したのも、米国の決然たる意志と強い力を誇示するための象徴づくりだろう。
◆イラク戦争で一方的に勝利を収め、米国の変化は言葉だけでなく行動にも現われている。先週サウジアラビア撤収計画を発表し、2日前にはトルコの最後の米軍施設を閉鎖した。海外駐留米軍の再配置戦略によるというが、屈指の友好国である2国から兵力を撤収させた米国の決断には驚かされる。このようなムードなら、撤収規模と再配置計画の話しがあがっているドイツ駐留米軍と在韓米軍の変化は、時間の問題と見るべきだろう。
◆トルコとサウジは91年の湾岸戦争以降、米国にイラク監視と攻撃のための前進基地を提供してきた。トルコ駐留米軍はイラクの北部飛行禁止区域を、サウジ駐留米軍は南部飛行禁止区域を監視した。両国の駐留米軍が随時イラクと衝突を重ねてきた実戦経験は、今回のイラク攻撃に決定的な助けとなった。イラクの敗戦で役割が大きく減ったものの、米国がイスラム圏の盟主であるサウジと北大西洋条約機構(NATO)の唯一のイスラム圏国家であるトルコから軍隊を撤収することは、決して小さな変化ではない。
◆サウジとトルコは、米国のイラク攻撃に反対した。米軍撤収には、米国を支援しなかったことへの戒めの性格もあるだろう。特にサウジ撤収は、イラクに民主政府を発足させ、中東に民主化ドミノを起こさせるという米国の戦略とも関連があるようだ。在韓米軍は果してどうなるのか。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領はテレビ討論で「(米国)と息が合っていない」と吐露した。しかし、在韓米軍が米国だけのシナリオ通りに動いてはならない切迫した理由がある。トルコとサウジ駐留米軍は、他国攻撃のための発進基地だったが、在韓米軍はまさにこの地の戦争を阻むための抑止力として駐留しているという事実である。
方炯南(バン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com






