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米英軍・イラク軍、近く大規模の地上戦

Posted March. 25, 2003 22:17,   

イラク戦争6日目の25日、米軍はバグダッド南側約70km地点まで進撃して、イラク最精鋭の共和国防衛隊の本隊と近接距離で対峙しながら、大規模の地上戦の準備に入った。

しかし、24日から荒々しい砂暴風が吹き付け、米英連合軍の本隊が進撃速度を緩めている。南部でも連合軍が苦戦を強いられ、戦争が超短期で終決する可能性は次第に稀薄になっている。

▲大規模地上戦が本格化〓連合軍は24日の夜からB−52爆撃機などを動員して、バグダッド一帯のイラク共和国防衛隊陣営に大規模の爆撃を加えた。これに支えられ、米軍の先鋒部隊は共和国防衛隊の本隊に32kmまで近づいたと、英紙ザ・タイムズが25日付で報じた。

連合軍は近く戦闘兵力6万人とタンク400台、攻撃ヘリコプター「アパッチ」100機を結集させた後、バグダッドを中心に東、西、南に布陣している共和国防衛隊3個師団を攻撃する予定だ。

これに先だち24日、米第3歩兵師団の7機甲連隊は、バグダッド南側約70〜80km地点で、共和国防衛隊のメディナ機甲師団と初めて戦闘を行ったが、3時間の交戦の末に「アパッチ」1機が墜落した後、撤退した。

また、連合軍は同日、南部のバスラを含めてジュバイルとウムカスルなどの数ヵ所でも、イラク特殊部隊員らのゲリラ戦術に巻き込まれ、これといった戦果をあげることができなかった。

AP通信は、25日現在まで連合軍側は△死亡者=米軍20人、英国軍17人△行方不明者=米軍14人、英国軍2人など、53人が死亡または行方不明となっており、イラク民間人の死亡者は200人以上だと集計した。

しかし、パキスタン駐在イラク大使は米軍死亡者が100人余りに達しており、イラク民間人死亡者は6000人を超えたと主張した。

▲両側の指導部〓フランクス米中央軍司令官は「これまでの作戦は成功だった」とし、作戦計画に変化がないことを明らかにした。

しかし、米国と英国内で「民間人の犠牲を最小限に止めることを念頭に立てられた作戦計画が、イラク側のゲリラ戦略(『汚い戦略』)に巻きこまれて連合軍の死傷者が増えている」という批判が高まり、頭を悩ましていることも注目される。

米国の政府関係者は「イラク政府は、連合軍がバグダッド周辺の一定線を超えれば化学兵器を使用できるように認める『限界線(Red line)』を設定した」と主張したと、米CBSとNBC放送が24日伝えた。

一方、爆撃によって死亡したといううわさが出まわったアジズ・イラク副総理は24日、記者会見を行い「イラク指導部全員が無事で、サダム・フセイン大統領が国家を十分統制している」と主張した。



李基洪 sechepa@donga.com