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フセイン、誰の前轍を踏むのか

Posted March. 18, 2003 22:34,   

17日にブッシュ米大統領から最後通告を受けたイラクのフセイン大統領は、誰の前轍を踏むのだろうか。ロシア民営NTVが17日、専門家の意見を総合し、世界史で一番劇的な「敗将」8人の最後を分析して、フセインの今後を占った。

▲山本五十六(第二次世界大戦の日本の連合艦隊司令長官)〓真珠湾攻撃を指揮した山本五十六は、1943年に飛行機で前線を巡視している時に、米空軍の「暗殺作戦」で死亡した。米軍が今回のイラク攻撃で、山本のようにフセイン除去を試みる可能性もある。

▲スルボダン・ミロシェビッチ(元ユーゴ大統領)〓民衆蜂起で失脚した後、新たに発足した民主政権によって国連戦犯裁判所に送られた。イラク事態がこのような結末になれば米国としては最高だが、現在のところ期待できない。

▲オサマ・ビン・ラディン(サウジアラビア出身の国際テロ指導者)〓2001年の米国同時多発テロを主導した容疑で米国の報復攻撃を受けたが、隠れ家であったアフガニスタンで姿をくらました。英国のペリー・スミット予備役将星は、フセインがビン・ラディンのように隠れた場合、米国にとって最悪の事態になると分析した。

▲チェ・ゲバラ(キューバ出身の左翼革命家)〓ボリビアでゲリラ戦を行ない1967年に射殺されたが、「行動する知識人」の典型として今でも世界的に数多くの追従者がいる。フセインがゲバラの道を進む場合、イスラム圏の英雄として永遠にその名が残る見込み。

▲イディ・アミン(元ウガンダ大統領)〓この悪名高い独裁者は、最後には海外に亡命した。フセインがアミンに続くのが、現在としては戦争を避けることができる唯一の方法だ。

▲アドルフ・ヒットラー(ナチスドイツの指導者)〓第二次世界大戦の敗戦が近づき、愛人とともに地下のバンカーで自殺した。国家指導者としてはあまりにも「小心な選択」との指摘。

▲ベニート・ムッソリーニ(元イタリア首相)〓ファシズムの鉄拳を振り回して第二次世界大戦を主導したが、敗戦の色が濃くなって国外への脱出を試みた。しかし、反対派パルチザンにつかまって処刑された。

▲東條英機(第二次世界大戦を主導した日本の総理大臣)〓敗戦後A級戦犯で逮捕されて裁判を受け、1948年に処刑された。米国が裁判を通じてフセインを処刑した場合、イスラム圏の激しい反発を覚悟しなければならない。



金起顯 kimkihy@donga.com