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米、イラク決議案で採決放棄の可能性も

Posted March. 14, 2003 22:21,   

ブッシュ米大統領がイラクに対する国連安全保障理事会の新決議案の採決を延期するか、あきらめて国際社会の承認なしでイラク戦を開始するだろうという、外信報道が続いている。

▲追加支持の確保が困難に〓AP通信は14日、ブッシュ政権の高官たちの話を引用し、決議案の放棄可能性について配信した。英インディペンデント紙は、米国が決議案をあきらめて一週間内にイラクに攻撃する準備を行っていると、同日付で報じた.

パウエル米国務長官も、13日に下院予算小委員会に出席し「採決に持ち込む可能性もそうしない可能性もある」とし、こうした可能性を裏付けた。パウエル国務長官は、採決が行われない場合、国連の決議なしで戦争を開始した方が政治的打撃が少ないと話したと、ニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。

米国がこうした方向転換を検討していることは、常任理事国であるフランスとロシアが拒否権の行使を決めており、理事国15カ国のうち、9カ国の支持を得るいわゆる「道徳的勝利」も難しいという判断によるものだ。米国は、米国、英国、スペイン、ブルガリア、カメルーン、パキスタン、メキシコの7カ国を超える理事国から支持を引き出すのは難しいものとみられている。

米政府の関係者と外交官たちは、理事国の立場が一夜のうちに変わることはないと予想されるため、決議案の採決は結局失敗するだろうとみていると、ワシントン・ポスト紙は伝えた。

▲イラクの先制攻撃の可能性〓イラクは米国の攻撃開始に備えて中東地域の米軍とイスラエルなどを対象に先制攻撃を準備しているという証拠が続々と現われていると、米ABC放送が13日に報じた。

放送は、イラクが生物化学(BC)兵器を動員する先制攻撃や700個にのぼる南部の油井に放火を準備しているという具体的な証拠が入手されており、米軍がこれを防ぐために戦争開始前にイラク内の目標物を攻撃する案を検討している、と明らかにした。

一方、米国は、B2ステルス戦闘爆撃機を史上初めて国外基地に配備し、クルーズミサイルを発射できる艦船15隻を地中海から紅海に前進配備した。



konihong@donga.com havefun@donga.com