韓国テニスの大国柱、李亨沢(イ・ヒョンテク、27、三星証券)が幸運の棄権勝ちで準決勝に進出した。
9日、オーストラリアのシドニーで開かれた世界男子プロ(ATP)ツアー、アディダス・インターナショナル(賞金総額38万ドル)大会準々決勝。前日、世界10位のアンディ・ロディック(米国)を破り準々決勝に進んだ李亨沢は、トップシードで世界3位のマラト・サフィン(ロシア)が試合直前に負傷で棄権を宣言し、自動的に準決勝進出が決まった。
李亨沢のテニスツアー大会準決勝進出は今回が3度目。00年三星(サムスン)オープンで準決勝に進出しており、01年4月に米国ヒューストンで行われたUSクレーコートチャンピオンシップでは決勝まで進出し、ロディックに敗れたことがある。
ロシアのサフィンは、右肩の筋肉炎症のため対戦をあきらめたが、症状がひどく13日開幕のシーズン初のメジャー大会であるオーストラリアオープンにも出場が不透明な状態だ。
今大会で世界上位ランカーを連破したのに続き、運まで働いた李亨沢はフランコ・スクイラリ(アルゼンチン)対ウェイン・フェレイラ(南アフリカ共和国)の対戦の勝者と10日、決勝行きを戦う。フランコ・スクイラリは世界11位 だった00年USオープンで李亨沢とぶつかって敗北し、現在世界81位だ。 李亨沢と一度も対戦したことのないウェイン・フェレイラは単式で通算14回優勝し、世界41位。
三星証券コーチのチェ・ヒジュン氏は「これまで李亨沢が積み上げてきた経験と最近の上がり調子を考慮すれば、誰と対戦しても勝算はある」と話した。
不戦勝となった李亨沢は、この日午後、1時間くらいコートで体調を点検した後、ウエイトトレーニングをしながら決戦に備えた。
一方、「タイの英雄」パラドン・スリチャパンはアン・カルロス・フェレーロ(スペイン)との準々決勝で0−2で敗れ、脱落した。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






