自らろうそくデモを提案しては、これがまるでネット利用者たちの意見であるかのように、インターネットメディアに記事化した「世論自作劇」を契機に、女子中学生追慕のためのろうそくデモの純粋性が疑問視されている。
8日、各インターネットサイトには、自分がとく名で提案したろうそくデモをネット利用者たちの意見として記事にしたオマイニュースの市民記者、金キボ氏(30、ID「アンマ」)を非難するメッセージが絶え間なく寄せられた。これと同時に、これからのろうそくデモの展開方向を慎重に再検討すべきだというネット利用者の意見が相次いでいる。
▲ネット利用者の反応〓8日、オマイニュースと「アンマ」のホームページには、「アンマとオマイニュースが作り出した合作品にだまされた」との内容のネット利用者の抗議が殺到していた。
ろうそくデモに参加したユン・ミ氏(25、延世大学4年)は、「純粋な意味でこのデモに参加した多くの人々が、結局、顔の見えない誰かの思惑通りに動かされたように思われて仕方ない」と話した。
崔(チェ)ヨングォンと名乗るネット利用者は「(アンマは)どうして自分の実名を明らかにしなかったんだろう。自分は卑きょうなことをしながら、人には堂々としなさいというのは、つじつまが合わない」と自作劇の張本人たちを非難した。
一方、朴ミョンホ氏(28)は、「『アンマ』という人のためにデモに参加したわけではないので、それほど驚く理由はない」と述べた。
▲純粋性に疑問〓ろうそくデモで代表される女子中学生死亡事件の抗議デモは、時間が経つにつれ、女子中学生の追慕、責任者の処罰といった当初の目的よりは、各種の市民運動団体の道具として利用されているという指摘が出ている。
ろうそくデモは、当初約150の市民団体が参加した「女子中学生死亡事件全国対策委員会」(対策委員会)が去年11月26日、ソウル鐘路(チョンノ)2街のソウルYMCA前で始めたのがきっかけとなった。「アンマ」金氏が「ろうそく」を手にしてデモをすることを提案した後、参加者が急速に増え、最高約6万人が参加したこともある。
しかし、大統領選挙期間中「ノサモ(盧武鉉を愛する人々の会)」の会員たちが黄色いえり巻きをしてろうそくデモに参加し、特定候補を支持する様相を呈したり、一部の青少年が「反米」と「在韓米軍の撤退」を叫んだりするなど、当初の目的からかけ離れた理念運動に変質した面もある。
インターネット・ポータルサイト「ダウム」が8日、ろうそくデモに参加する理由をアンケート調査した結果、10万2千人の答えのうち、対策委員会が掲げている反米と米軍の撤退を支持するという答えは、それぞれ8%、3%台にとどまった。
cij1999@donga.com






